(7)背中のリラックス
腕を後ろに反らし、肩甲骨の間を狭くするように胸を開く。力が入っている部分を意識しながら5秒キープ。ストンと力を抜き、20秒ほど力が抜けた感覚を意識する。
(8)腹部のリラックス
両手を重ねてへその下辺りに置く。口から大きく息を吐き、鼻から吸う。吸いきった時点で息を止めて、手でお腹を押す。それに対抗して腹筋に3~5秒力を入れる。
息を吐いてストンと腕を太ももに落とす。20秒ほど力が抜けた感覚を意識する。
(9)脚のリラックス
背中を背もたれに着けて深く腰かける。膝をくっつけた状態で両足を持ち上げ、脚を真っすぐ伸ばす。足首を曲げて、ふくらはぎを伸ばした状態で5秒キープ。ストンと力を抜き、20秒ほど力が抜けた感覚を意識する。
(10)全身のリラックス
これまでの手、腕、肩、脚のリラックスを連続して行い、最後に脚を伸ばしたところで5秒キープし、力が入っている部分を意識する。一度にやろうとせず、手、腕、肩、脚と順番に力を入れていくとやりやすい。
最後にストンと力を抜き、1分間そのままの姿勢を保つ。全身を見渡すようなつもりで体の様子を確認する。これで終了だ。
◇ ◇ ◇
最初はうまく感覚がつかめないかもしれないが、岡島さんによると「繰り返し行っていくうちに力が抜けた感覚が分かってくる」という。
「たくさんやるほどコツもつかめるし、リラックス効果も高くなっていきます。できれば1日2回くらいやるといい。最初は効果が感じられなくても、とりあえず1週間は続けてみてください」(岡島さん)
前に触れたように、不眠症の改善以外にもさまざまな効果を期待できる。お金もかからないことだし、寝付きの悪さに悩んでいる方はぜひ試してみてほしい。
(イラスト:DYO)
早稲田大学人間科学学術院 助教

この記事は日経Gooday 2016年6月15日に掲載されたものであり、内容は掲載時点の情報です。
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