5秒力を入れ、20秒力を抜くことを繰り返す
岡島さんに教えてもらった、筋弛緩法の具体的なやり方を紹介しよう。
(1)基本姿勢
ベルト、時計、メガネなど体を締め付けるものを外し、なるべく静かな所に行く。体の感覚に集中するため、テレビやラジオは消す。
柔らかいベッドやソファではなく、イスに腰かける。背もたれに背中をつけず、浅く座る。足を肩幅くらいに開き、足の裏をしっかり床に着ける。ひざの角度は90度がベスト。手はひざの上に置く。これが基本の姿勢になる。
力を入れるときは全力の8割くらいの力で5秒間。その後、20秒ほど力を抜いて「力が抜けている感覚」をしっかり確認する。時計を見ながら正確に計る必要はなく、だいたいで構わない。
(2)手のリラックス
肘と前腕部を太ももの上に乗せて、上半身の体重をかける。手首はひざより前に出して、手の平を上に向ける。
8割くらいの力で拳を握り、90度内側にひねって拳を縦にして5秒キープ。
力を抜き、20秒ほど「手の平から力が抜けた感覚」(ジーンとする、血が引いていく感じなど)に集中する。
再び拳を5秒間握る。今回は「爪が食い込んで痛い」「指の関節が伸びている」など、「力が入っている感覚」をつかむようにする。
力を抜き、再び20秒ほど「力が抜けた感覚」を意識する。
次に、手の平を5秒間強く開き、指が伸びている感覚を意識する。20秒ほど力を抜き、感覚の変化を感じる。
(3)腕のリラックス
基本姿勢から、拳を軽く握って腕を曲げていく。肘を脇に着けて5秒間力を入れる。
力を抜いて、手を太ももの上にストンと落とす。20秒ほど静止して、腕から力を抜けた感覚を意識する。
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