夕食やアルコールにも注意しよう

 基本は規則正しい睡眠リズムを作ること。毎日同じ時間にベッドに入り、同じ時間に起きられれば理想的だ。休日に寝だめをするビジネスパーソンも多いが、「脳がしっかり働くには休日もリズムが変わらない方がいい。休日に遅くまで寝ている子供ほど成績が悪い、というデータもあります」と白川代表。

 胃に食べ物が入っていて盛んに消化活動が行われている間、体は休息モードに入りにくい。夕食は就寝3時間前までに済ませておこう。

 適量のアルコールはストレス解消に役立つが、寝るために飲む「寝酒」はいけない。微量のアルコールは興奮作用があって寝付きにくくなるし、大量に飲むと寝付きが良くなる代わりに、睡眠が浅くなり、夜中に目が覚めることも多くなってしまう。

 眠っているときに見た夢が、ひらめきにつながったという話も聞く。ドイツの化学者シュトラドーニッツは、ウロボロス(自分の尻尾を飲み込んでいる伝説のヘビ)の夢を見て、明くる朝にベンゼン環を発見したという。明け方に見た夢や寝起きで思いついたアイデアは忘れやすいので、枕元にメモ用紙を置いておくといいだろう

 「睡眠不足が続いていると、とてもメモなんて取れないでしょう。そういう意味でも、日頃からしっかり睡眠を取っておくことは重要なんです」と白川代表はアドバイスする。

白川修一郎(しらかわ しゅういちろう)さん
睡眠評価研究機構 代表
白川修一郎(しらかわ しゅういちろう)さん 1973年、東邦大学医学部大学院修了。東京都神経科学総合研究所研究員、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所老人精神保健研究室長などを経て、2009年より現職。日本睡眠改善協会理事長。著書に『脳も体もガラリと変わる!「睡眠力」を上げる方法』(永岡書店)、『ビジネスパーソンのための快眠読本』(ウェッジ)など。