ひらめきが生まれるには「準備」が必要

 脳の働きが良くなるのは、たっぷり睡眠を取った後。つまり、アイデアを考えるのは午前中がいい。起床直後はまだ寝ぼけているが、1時間以上経てば本格的に覚醒し、頭がよく回るようになってくる。

 「とはいえ、ゼロからひらめきは生まれない。ひらめきを生むには、それなりの準備が必要です」と白川代表は注意する。

 それは、あらかじめテーマについての情報を集め、あれこれ考えておくこと。睡眠中の脳は昼間の記憶を整理している。「脳は日中に仕入れた情報を取り出しやすい状態にインデックス化しておきます。そして翌日、睡眠で改善した脳の働きによって、記憶の意外な結びつけをもたらし、斬新なアイデアが生まれやすくなるのです」(白川代表)という。

 「誰もが思いもよらない天才的ひらめきなんて滅多にないでしょう。普通はちょっと見方を変えることで、新しいアイデアが生まれてくる。睡眠中に脳が情報のインデックス化を行う結果、一見関係ない過去の記憶も呼び起こされ、いいアイデアが浮かぶのです」(白川代表)

 まずは一通り考えてみる。いいアイデアが浮かばなかったら、あまり粘らず眠ってしまう。そうすることで情報が整理され、翌朝の脳はひらめきが生まれやすいコンディションになるのだ。

午後の会議があるときは事前に短い仮眠を

 会社の会議は午後に行われることも多い。午後の2時から3時というのは、生体リズムから見て、日中で最も眠気が強くなってしまう時間帯だ。当然、脳の働きも悪くなる。みんなに一目置かれる鋭い発言をしたかったら、「会議の1~3時間前に15分程度の仮眠を取っておくといい」と白川代表はアドバイスする。

 コツは横にならないこと。横になると睡眠が深くなり、目覚めても頭がぼんやりとしていることが多い。イスやソファにもたれて、目を閉じてウトウトするくらいでいい。「座った姿勢だと体温も下がらないので、目覚めてすぐに活動できる」と白川代表。直前にコーヒーを飲んでおくと、カフェインの作用で15分~20分後にすっきり目覚められる。(日経Goodayの過去記事「コーヒー+15分の“ちょい寝”は効率アップの特効薬だった」を参照)

 ひらめきも要するに脳の働きの一つだ。睡眠不足になると脳の機能全般が落ちるし、うつ病にもなりやすくなる。クリエイティブな仕事をするためには、日頃からしっかり眠っておくことも大切だ。