まだまだ男盛りの中高年に容赦なく襲いかかる体の悩み。医者に相談する勇気も出ずに、1人でもんもんと悩む人も多いことだろう。そんな人に言えない男のお悩みの数々、その原因と対処法をコミカルで分かりやすく解き明かす。楽しく学んで、若かりし日の輝いていた自分を取り戻そう。

製紙企業で働く40歳。今年も年賀状を作る季節がやってきた。ウチでは毎年、家族がそろった写真を使っているのだが、今年は干支のイラストにするかも…。というのも、ここ数年分の年賀状を並べてたら、娘が「今年もパパの生え際前線北上中~」と笑ったのだ。ショックだった。ヨメは「気にすることないわよ。私は平気。ガハハ」と笑うけど、オレは繊細なんだ。自分の髪がお笑いコンビのトレンディエンジェル状態になんて考えたくもないが、かといってカツラを使う勇気もない。今後、どうやって自分の髪の毛とつき合ったらいいのか。増毛法やカツラのことをもっと知りたい。
(イラスト:川崎タカオ)
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 「男性型脱毛症(AGA)診療ガイドライン」(2010年版)によると、日本人男性におけるAGAの発症頻度は全年齢平均で約30%。多くの場合、20代後半から30代にかけて著明となり、徐々に進行して40歳代以後に完成されるという。最近では、皮膚科学においてAGA研究が進んでおり、いくつかの治療薬も登場しているが、進行した脱毛を誰もが脱毛前の状態に確実に戻せるとは言い切れない。

 日本人の男性の約3割にとっては、止められないAGAとどう向き合っていくのか、ライフプランを考えることも大切だ。なかには若ハゲをチャームポイントにしたり、髪全体を短く刈り上げ男っぽさを演出できる豪放な人もいるが、自分の容姿にコンプレックスを持ってしまう人も少なくない。自分がどちらのタイプなのか、脱毛が気になり始めたときに確認しておく必要がある。

 脱毛が気になるなら、対処は早め早めが肝心だ。AGAは進行する病気だけに、早期ほど対処法の選択肢が広がるからだ。例えば、AGAによる容姿の変化をカバーする技術には、カツラ(ウィッグ)などの増毛技術もある。アデランス研究開発部の伊藤憲男マネージャーは「脱毛が進行してからこうした増毛技術を利用すると、使用前後のギャップが大きい。しかも、悩みが大きい人ほど、増毛技術を使っていることを周囲に知られたくない傾向がある。周囲に男性型脱毛が分かり始めるギリギリのタイミングで相談するといい」と話す。

 今回は、ちょっと気になる増毛技術の基本知識を紹介する。