まだまだ男盛りの中高年に容赦なく襲いかかる体の悩み。医者に相談する勇気も出ずに、1人でもんもんと悩む人も多いことだろう。そんな人に言えない男のお悩みの数々を著名な医師に尋ね、その原因と対処法をコミカルで分かりやすく解き明かす。楽しく学んで、若かりし日の輝いていた自分を取り戻そう。

仕事仲間はもちろん、学生時代の友人にも悩める「お尻のこと」は絶対話さない…。そんな「隠れ痔主」は世の中に少なくない。実際、男同士の飲み会でポロッと話すと、「じつはオレも」なんてことはよくある。どれぐらい痔の人はいるのだろうか。
「痔主」は男女同比率との報告も
東京山手メディカルセンター・大腸肛門病センターの山名哲郎部長らが海外の疫学調査を調べてみたところ、有病率は4.4%から13.3%とバラついていた(日本大腸肛門病会誌63:819,2010)。しかも、痔の悩みがあってもすべての人が受診するわけではない。山名部長は「一生のうちに、なんらかの痔の症状がある人は、一般的にいわれるように、3人に1人程度いてもおかしくない」と話す。
患者の年齢は「広い意味での加齢性疾患でもあり、患者は20代から増え始め、40代、50代が最も多い」と山名部長。また、発症するのは男性が多いため、「おやじの病気」というイメージもあるが、有病率は男女ほぼ一緒としている報告が多い。
こうしたニッポン老若男女のお尻問題。今回は、痔の半分以上を占める「痔核(いぼ痔)」のトリセツをご紹介する。
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