エクササイズ後、正しい姿勢を脳にインプット

 3つのエクササイズを行うと、筋力の低下や、硬くなった筋肉などが改善されるとともに、骨盤も正しい位置に収まる。そのためエクササイズ直後では、自然と姿勢が良くなる。大切なことは、この正しい姿勢をしっかり頭と体にインプットすることだ。そこで花岡さんが勧めるのがエクササイズ後の「肋骨呼吸」だ。

正しい姿勢を定着させるエクササイズ
正しい姿勢を定着させるエクササイズ
壁に頭と背中とお尻をつけた状態で立つ。両脚は一歩前に出して、つま先を少し開き、お尻と内ももを締める。この状態をしっかり意識しながら、肋骨呼吸を行う。
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 まずは、壁に頭と背中とお尻をつけた状態で立つ。両脚は一歩前に出して、つま先を少し開き、お尻と内ももを締める。この状態をしっかり意識しながら、肋骨呼吸を行うというものだ。

 花岡さんは「筋肉全体の状態が良くなるまでには、ある程度時間がかかるので、全体では3週間しっかりエクササイズしてほしい。それによって体幹を構成するインナーマッスル(コアハウス)の状態は目標に近づいていく。体脂肪の量に大きな変化はなくとも、見た目の“太鼓腹”は大きく改善されているはず」と話す。

 毎日のエクササイズによって頭と体にインプットされた正しい姿勢は、猫背姿勢の悪循環を断ち、オフィスでも爽やかな印象をもたらしてくれそうだ。

花岡正敬(はなおか まさたか)さん
姿勢クリエイター、理学療法士、柔道整復師
花岡正敬(はなおか まさたか)さん 1980年、長野県諏訪市生まれ。2002年、吉備国際大学理学療法学科を卒業。2004~2007年、ファジアーノ岡山FCのトレーナーとして従事。ネバダ州立大学公認ピラティスの日本ライセンスを取得し、一般社団法人を設立。 独自の姿勢改善メソッド(IBメソッド)を確立し、日本中でスペシャリストを育成。 『たった1分でお腹が凹む「やせる姿勢」のつくり方』(永岡書店)などの著書がある。
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