毛を作り出す幹細胞がターゲット

 では、新しいタイプの「医療」レーザー脱毛とは、どのような手法なのだろうか。使用するレーザー光は、ダイオードレーザーなど、毛のメラニン色素に吸収される効率の高いもの。簡単に言えば、そのレーザー光をパルス状に照射することで毛穴の奥にある「毛を作り出す領域」にダメージを与える方法だ。

 最新のレーザーが従来と異なる点は、照射のターゲットとするエリアにあるという。従来の方法は、毛根に集中的にレーザーを照射して、毛根の付け根にある毛母細胞にダメージを与えていた。それに対して、新しい方法は皮脂腺の下あたりにある「バルジ領域」(図)をターゲットにしている。「近年になって、バルジ領域で毛因子を作り出すことで、毛が生えることが分かってきた」(内藤さん)という。このバルジ領域に65度程度、従来に比較すれば低い温度のレーザーを照射することで効果的に、しかも少ない痛みで脱毛しようというものだ。

最新の医療レーザー脱毛では、皮脂腺の下あたりにある「バルジ領域」を照射のターゲットにする。パチっと焼けるような痛みが少なくなったうえ、効率よく治療できるので治療時間の短縮につながっている。
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 内藤院長は「従来のようにレーザーを毛根に直接当てないので、パチっと焼けるような痛みも少なくったうえ、効率よく治療できるので治療時間の短縮につながった」と話す。

 男性は、女性と比較して痛みに対する恐れが強い。新しいタイプの医療レーザー脱毛を受けると多くの人が、「これぐらいならがまんできる」と話しているという。また、10年前は数十万円かかっていた施術料も、治療時間の短縮によって5万円程度と安価になったという。

医療レーザー脱毛によるヒゲ脱毛の施術風景
(写真提供:KM新宿クリニック)
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