レッスン2(滑舌):新聞のコラムを読んでみよう

 滑舌が悪いというのも、とても多く聞く悩みだ。「声はたっぷり出ているのに、滑舌がハッキリしないがために損をしている人は少なくない」と魚住さんは話す。こうした滑舌を矯正するため、「話し方教室」では母音と子音の発声をしっかり学んでいく。専門家の指導がないとなかなか難しいが、以下に母音発声の仕方を紹介するので参考にしてほしい。

母音発声の口の形
母音発声の口の形
(ア)上下の歯が見えるくらい大きく、丸く口を開ける。(イ)口の両端を思い切り横に引っ張る。(ウ)チューの形で口をすぼめるが、少し緩める感じで。(エ)イの形から下唇だけを下げる。(オ)アとウの中間程度に口を丸く開ける。(『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』<東洋経済新報社、魚住りえ著>に掲載の図を基に編集部で作成)
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 魚住さんが、個人的に滑舌を治したい場合に勧めるのは、新聞のコラム(日本経済新聞なら『春秋』)を読む練習だ。良い声で、口角を上げて歯が見えるように話すといい。このとき書いてあることをよく理解し、間違えないように読みたい。魚住さんは「文字を見て、正確に声に出す脳の回路を作ることがとても大切だ」と話す。

 そして、このとき口の周りの筋肉をほぐして動きやすくしたり、適切に使ったりすることで、滑舌は見違えるように改善されるという。口の筋肉なんて普段はあまり意識しないが、発声のためには意識せずともさまざまな顔の筋肉を使っている。魚住さんが提案するのは、こうした口の筋肉のトレーニングだ。

滑舌を良くする舌のストレッチ
滑舌を良くする舌のストレッチ
(1)口は閉じたまま、舌でぐるりと歯ぐきをなめる。逆回りも同様にして、それぞれ3周行う。(2)舌を横に出して、左右に動かす。往復10回行う。(3)舌を思い切り出して、上下に動かす。往復10回行う。(『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』<東洋経済新報社、魚住りえ著>に掲載の図を基に編集部で作成)
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