わきの下で冷えチェック、生活改善を

 では、いったい自分のどこが、どれぐらい冷えているのか? 朝起きたときにチェックする方法がある。それは、まず手をわきの下に差し込み、その温度と体の次の5カ所の温度とを比較するというものだ。

1 上腹部
2 下腹部
3 お尻
4 太腿
5 二の腕

 朝起きた段階で、この5カ所のどこかに冷たいところがあれば、体は冷えていると考えていい。班目院長は「冷えを改善するために日常生活を工夫すると同時に、冷えている場所を積極的に温めることが大切だ」と話す。

 例えば、体を冷やしてしまう生活習慣の第一が睡眠不足だ。睡眠をしっかり取れば、副交感神経の機能が整い、全身の血流アップにつながる。また、朝食をしっかり食べることも、起床後に体温が高まるのを助けてくれるという。

 そして、何より大切なことは、衣服をしっかり正しく着るということだ。冷えの症状があるときは、「寒くても少しぐらいならいいか」と無理をせず、自分が心地よいと思える「衣服内環境」を整えよう。基本は、シャツの上にセーター、ジャケットの上にコートなどの重ね着をすることだが、必要に応じてズボン下(ももひき)を身に付けよう。

 また、手袋、マフラー、帽子などいわゆる「小物」も体温が逃げるのを防いでくれる。班目院長は「気温15度以下なら手袋などを着用したい」と話す。また、足先が冷たい場合は、厚めの中敷きを使用するのがいい。

外出時は高熱量の着火式カイロがお勧め

 そして、冷えている場所は積極的に温めたい。外出時などに便利なのは、使い捨てカイロだ。ただ、使い捨てカイロは得られる熱量が1時間あたり770カロリーほどと、冷えの改善にはやや足りない。そこで班目院長が薦めるのは、ベンジンを使用した着火式カイロだ。これは1時間あたり1万カロリーの熱量があり、冷えた場所を十分に温めてくれる。

 班目院長は「冷えで困っている人は、着火式カイロを2つ使うといい」と話す。例えば、1つをズボンの右前のポケットに入れたら、もう一つは左後ろのポケットに入れる。時々位置を変えることで、腰周りを中心に全身を温めてくれる。

次ページ 温めて気持ちよければ冷えている証拠