「マネジメント」を学ぶことが、人と社会の幸福につながる

 私は、ドラッカーからマネジメントを学んだおかげで、お金を効率的に儲けるための方法論ではなく、人と社会の幸福につながる重要な仕事として「マネジメント」を認識することができました。それが20代からコンサルタントとして、事業のマネジャーとして、教育者として、コーチとして、「経営学」「組織マネジメント」というテーマに積極的に関わり、経営者(マネジャー)を支援してきた私のモチベーションの根源です。

 大企業の経営者でも、中小企業やベンチャーの経営者でも、職場を取り仕切るマネジャーでも、小さな八百屋さんやお花屋さんを経営する皆さんも、皆、世の中を支える大切な「マネジメント」を担っています。「経営」「マネジメント」は経済的な価値を生むだけでなく、人がいきいきと働ける場所、成長のステージ、他者との交流、お客様の喜ぶ笑顔に触れられる時間、といった重要な社会基盤を提供している仕事です。

 ドラッカーは、こう言いました。

「マネジメントは、一般教養(リベラルアーツ)である」

 リベラルアーツとは、文字通り、「人を自由にする学び」です。多くの人が「マネジメント」に関心を持ち、それを学ぶことで、多くの職場が笑顔と活気に溢れていきます。その結果、民主主義が守られ、自由で、健全に機能する社会が実現されていくはずです。

 ぜひ、皆さん自身が、「マネジメント」について学び、職場で「マネジメント」を実践してください。その小さな小さなチームでの活動が、またはプロジェクトで一緒に働く人との関わり方が、実は大きな「社会」を創っている大切な仕事なのです。

(最終回 終わり)