近視のメガネは度が強すぎないよう注意

 メガネ店に直接出向いてもメガネを作ることはできるが、「メガネ店で検査をしてメガネを作る場合、遠くが見えづらい近視の人は、過矯正になるケースが多い」と、戸張氏は指摘する。「メガネ店で検査を行うと、近視の人は遠くが最も良く見える状態に合わせてレンズを選びがちです。しかし、それでは、長時間かけていたり、仕事でパソコンを使ったりするには度が強すぎて、目が疲れてしまいます」。

メガネ店での視力検査では、近視のメガネが過矯正になるケースが多いので要注意だ。(©baranq-123RF)
メガネ店での視力検査では、近視のメガネが過矯正になるケースが多いので要注意だ。(©baranq-123RF)

 近視の人がメガネを作る場合は、長時間かけていても違和感がないよう、度を少し下げて作るといい。遠視の場合は、もともとの焦点が網膜より後ろにあり、近くも遠くも見えづらいが、調節力を働かせて、遠くにピントを合わせている。そのため、調節力を助けるよう、少し度を上げるか、ちょうど良い度で作るといいそうだ。

 眼科できちんと検査を受ければ、その人の視力やライフスタイルなどに合わせた処方を受けることができる。目の病気の有無も調べられるので、視力低下が気になるときは、コンディションのいいときを選んで、眼科で検査を受けることが大切だ。

戸張幾生(とばり いくお)さん
表参道内科眼科名誉院長、東邦大学医学部名誉教授
戸張幾生(とばり いくお)さん 1935年生まれ。64年東邦大学医学部卒業。東京大学医学部眼科、東京厚生年金病院、東京都老人医療センター眼科医長を経て、83年に東邦大学医学部教授に就任。2003年より同名誉教授、表参道内科眼科院長。現在は同クリニック名誉院長。日本眼科学会認定眼科医。専門は網膜眼底疾患に対するレーザー光凝固治療、白内障手術。主な著書、監修書に『治し方がよくわかる 疲れ目・目の痛み』(幻冬舎)、『名医の図解 よくわかる緑内障・白内障と目の病気』(主婦と生活社)などがある。