英語で話す喜びを人間的な温かさの中で体感させたい

山本:やっぱり隣の○○ちゃんに英語で話しかけたらその子が笑ってくれた、その人間的な温かさの中での喜びをたくさん体感させることが大事だと思っています。

 僕の授業では、席を移動しながらペアを変えていくのですが、あと何回やれば憧れの○○ちゃんと英語で会話できる、という男子がいるわけです。その女子と話すときはもう生き生きする。特に男子は多いです、それ。

 顔を寄せ合って、体温を感じるようなところで英語がツールとして媒介しているという喜びを子供たちにたくさん体感させることは、機械にはできないことですね。

藤原:なるほど、それは分かりやすいですね。アクセスポイントがあるわけですね。

山本:はい。あの子と話したいとどこかで思っているんです。男子同士の組み合わせになったときよりも、男子女子の組み合わせになったときの方が、男子はやっぱり一生懸命やります。

藤原:イケメン男子に対しての女子が一生懸命になるというのは?

山本:あまりないように見えます。

藤原:エッ、ホントですか(笑)。

収録は2016年7月、奈良市内の登大路ホテルで
収録は2016年7月、奈良市内の登大路ホテルで

山本:女の子はそういうのを隠すのが上手なのかもしれないけど。誰に対してもやっぱり女の子はにこにこしてやりますよね。ただ、イケメンはコミュニケーション能力が高いことが多く、結局はコミュニケーション能力の高い子と話すと盛り上がるとは言ってました。

藤原:大人なんだな。

山本:そうなんです。安定しているんです。AKBじゃないですけど、誰が握手しに来ても同じ笑顔ができる。

藤原:そうか、やっぱり男子は子供なのね。

山本:普段、斜に構えている男子が、かわいい女子と話しをしながらにこにこしている姿を見ると、見ていて微笑ましいですよね。

(この項終わり)

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