「何を話そうかな」よりも「何を聞こうかな」

 こうしたことから、誰かと会いに行く時には、「何を話すか」よりも「何を聞くか」を意識しましょう。現代は、SNSなどで個人が気軽に情報を発信する時代です。おかげで、昔に比べて事前の準備がしやすくなりました。会う前に、その人のタイムラインを眺めておく。それだけで、「何を聞くか」という材料がたくさん得られるはずです。

 ただ、「これについて聞いてみよう」と思っても、会話の中でその話題を取り上げるきっかけをつかむのはむずかしいですよね。そういう時は、「そういえば」というフレーズを使ってみてください。「そういえば、インスタグラムで見たのですが…」と話を振る。この「そういえば」というフレーズは、自分の思う方向に話を転じるのに便利なので、練習して使いこなせるようにしておきましょう。

 別れ際には、「また定期的に情報交換させてください」とハッキリ言葉にしてお願いするようにしましょう。相手が年上の方であれば、「今後も定期的にご指導ください」でもいいですね。この申し出を「イヤです」という人はまずいません(笑)。これを「言質」と言います。名前の通り「言葉の人質」ですね。

 人間には、「一貫性をもちたい」という欲求があります。「言うことがクルクル変わる人間だ」と思われたくないわけです。言質をとっておいて、次回アポイントをとる際に、「先日のお話通り、また情報交換させていただけませんか?」と言えば、相手はNOと言えなくなります。こうして、定期的に会って話を聞く人を150人ほど作っておきましょう。

 筆者の専門はビジネスコミュニケーションの研修開発ですが、「この研修を受講したおかげで結婚できました」という人がたくさんいます。定期的に会って親身に話を聞くという行為は、ビジネスでもプライベートでも活かせる「最強のモテ技」なのです。ぜひ、皆さんもこれを使いこなして、深い人脈を築いてくださいね。

 最近は、「人生百年時代」と言われ、定年が延長されたり、年金の受給年齢が引き上げられたりするなど、長く働かざるを得なくなりました。さらに、技術の発達で仕事の内容が急速に変わることも増えてきています。これからは、自分を何度か作り変えなければいけない時代です。次回は、こうした点について考察していきます。