話の腰をやわらかく曲げる

 ただ、ここに挙げた二つのやり方は、少々強引ですよね。言ってみれば、「話の腰をポキッと折る」感じがします。そこで、「話の腰をやわらかく曲げる」のに便利な言葉を一つご紹介しましょう。それは「ちなみに」という言葉です。私もこのコラムで毎回のように使っています。話の流れを曲げるのに大変便利。これを会話の時に使うわけです。

 「ちなみに、こういう面についてはいかがですか?」などと言って、自分の聞きたい方向に話をもっていきます。聞くのが上手な人は、知らず知らずのうちに使っているのではないでしょうか。これは本当に便利な言葉なので、ぜひ使いこなせるようになってください。

 ノウハウは、学ぶだけではダメで、習熟する必要があります。初めのうちは、「難しいなあ・面倒くさいなあ」と感じるかもしれませんが、慣れてしまえば一生にわたって使える技術になります。ぜひ、「聞くこと」に興味・関心・問題意識をもって、気長に取り組んでいってくださいね。

 今回も、最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました。次回は、「顧客との対話」について考えていきます。よく、「顧客のニーズを聞き出して対応しよう!」と言われますよね。しかし、実際にできている人は少数です。さらに、どうすればよいのか教えられる人は、本当に少ないと思います。そこで次回は、顧客の状況、要望、ニーズ、課題などを聞いていくために必要なノウハウを説明します。