編集:牧野さんのこだわり、よくわかりました。ファッションだけではなく、家具などほかのものについても、同じようにこだわっていらっしゃるんですか。

牧野さん、お手元のペンが…

牧野:そうだね。こだわりを持って選んでいるつもりだよ。

編集:あっ。

牧野:どうしたかな?

編集:今まで気づいていなかったのですが、牧野さんが使っていらっしゃるペンが。あまりこだわりがあるとは思えないボールペンだと気づいてしまいました。

牧野:これね。よく気がついたね。実は、ペンとライターだけは、安いものを使うようにしている。

編集:ここまでのモノやブランドへのこだわりをすべて覆しそうなお話ですが、大丈夫でしょうか?

牧野:大丈夫だ。実はね。僕はモノをメチャ失くすんだよ(笑)。ペンもライターも、机に置いたが最後、そのまま意識の外にいってしまい、行方知れずになる。ペンもライターも、昔はこだわりを持って選んでいたんだよ。

 それでも、とにかくなくす。メモを取りたいときに即座にペンが出てこないとイライラしてしまう。シガーを吸いたいときもそうだ。だから、失っても痛手にならないものをたくさん使って、自分の行動範囲には常にあるよう心掛けている。

編集:牧野さんの新しい一面を読者にお見せすることができました。机に置くものというと、メガネもそうですか。

牧野:そうだ。サングラスと老眼鏡に使い分けようと、7、8年前に20本近くフレームを購入した。どれも、しっかりと選んだし、値も張るものだ。もう10本ほどしか残っていない。

 飛行機内での読書に使ったりして、そのままシートの裏に落ちたりしてしまうと、探すのが面倒になる。そして、そのまま忘れる。

編集:いずれ、「牧野さんが失くしてきた高額商品ランキング」やりませんか?

牧野:なくしたモノを思い出して腹が立ちそうだから止めておこう(笑)

(続く)