編集:ここで、私たちが諦めないために、牧野社長が考える、「今日からできる心がけ」を一つ、教えていただけないでしょうか。

牧野:それなら、ボスマネジメントだね。自分の評価を決めたり、仕事を与えたりしてくれる先輩や上司との関係性を円滑に保つのが目的だ。

編集:媚を売ったりして人心をコントロールするのは、フェアじゃないとか人をバカにしているとか批判的な意見を持つ人がたくさんいます。

牧野:それは知っている。でも、こんなことすらせずに、「上司は何も分かっていない」「先輩はえこひいきをする」と愚痴ってみたところで、何も変わらないでしょう。それどころか部下側は冷遇され続け、不当な評価を受けたり、成長につながらない仕事を押しつけられたりして成長の機会を失ってしまう。おべっかを使うくらいでいいんだ。

 上司だと考えるから気が進まない。取引先に置き換えてみよう。取引先が多少のワガママを言ったとして、それにいちいち本気で反論するだろうか。上司や先輩を顧客だと考えれば、自ずと対応は変わるはずだ。

上司の目を見るだけで評価は上がる

牧野:僕の子ども時代の話をしよう。勉強そのものはできる方だったが、授業態度が悪いために、通知表の評価は良くなかった。そんなときに祖母から、「成績が良くなったら何でも好きなものを買ってやる」と言われてね。現金な僕は必死で成績が上がる方法を考えたんだ。

 通知表がテストの点数ではなく、先生の印象で決まると判断した僕が採った方法は、「授業中に真剣な顔で教師を見つめ、何かあるとふんふんと頷く」というもの。結果は大成功だったね。

編集:随分と古典的な方法ですね。

牧野:そう、単純な話なんだよ。当然、同級生から「牧野は教師に媚を売っている」なんて嫌味を言われたよ。でも、こっちには媚を売るだけの理由があったからね。シンプルだけど、上司や先輩にやっても効果は抜群だと思うな。