「しつもん」は相手のためになる良質な問い

 一口に質問といっても、実はさまざまな種類があり、下の表のように、大きく6つに分類することができます。僕たちは「投げかけた相手のためになり、創造的な答えを引き出すもの」を平仮名表記で「しつもん」と定義し、ほかの質問と区別しています。ビジネスでぜひ活用していただきたいのは、一番上にある「しつもん」です。

 僕と初めて話をする企業幹部や経営者の中には、「私も質問は大得意です。普段から、部下には教育の一環として、当たり前のように質問している」と胸を張る方もたまにいます。

 「では、どんな質問をしているのですか?」と聞くと、多くの場合、「疑問」や「クイズ」になっています。

 僕がみなさんにおすすめする「しつもん」とは、相手が本来持っている力を引き出し、成長につなげる問いのことです。「しつもん」をすると自分自身の頭でものを考えるきっかけが生まれ、考えが整理できたり、さまざまな気づきを得られたり、新しい発想が生まれたりします。また、普段は見逃していた自分の周りの世界、自分自身や同僚、自社の可能性や強み、ポテンシャルなどにも、あらためて気づくことができるようになります。

 こうした数々の気づきが化学反応を起こして、創造的なアイデアや課題解決に結びついていくのです。では、その実例をご覧いただきましょう。