まずは「叱ろうとして失敗したNGパターン」を見てみましょう。

「おい、鈴木。なに遅れてきてるんだ!」

 朝礼に遅れてきた2年目社員の鈴木さんを叱ろうとした佐藤課長(47歳)のケースです。

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佐藤課長:おい、鈴木。なに遅れてきているんだ!注意しろ。

鈴木さん:すいません。いや、じつは電車でちょっとトラブルに巻き込まれまして…。

佐藤課長:お前、先週も朝礼にいなかったよな。この間の橋本工機の商談だって、「10日までに私に提案書を見せろ」と伝えたのに納期に遅れたよな。仕事に対する意識が甘いんじゃないのか。

鈴木さん:いえ、そんなことは…。それに先週はお客様先への直行で…。

佐藤課長:言い訳をするんじゃない! 遅刻しなくたって、いつも9時ギリギリに来て、暗い顔で挨拶もせずにスーッと自分の席に座って。もっと早く来い! それに元気な挨拶の一つもできないのか!? だいたいお前は覇気がないんだ。同期の高橋くん、先月は表彰されていたよな。それがお前はこんなことで叱られて。悔しくないのか!?

鈴木さん:はぁ、すいません。高橋くんは高橋くんなので…。

佐藤課長:もういい!! だから、お前はダメなんだ。今度から注意しろ!

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 実際にこんな叱り方をしている方はいないと思いますが、「叱ろうとしたけれど何の効果もなく、人間関係を壊してしまう」典型的なパターンです。

 ここから、叱ろうとして失敗する3大パターンと対策をご紹介しましょう。