40ページにわたる旅行の「計画書」
なるほど。しかし2人とも受験を成功させるというのは大変ではなかったですか。
小林:それは大変でしたよ。というか、受験勉強に関しては、僕はほとんど貢献できていなくて、妻が根気よく頑張ってくれました。
やはり本人がやる気にならないといけないので、関心を途切らせないように、勉強する習慣が続くよう、個別指導の塾にも通わせていました。
僕はつい、子どもと一緒に映像配信サービス「Netflix」で『進撃の巨人』とかを観てしまって、妻によく怒られていました。
基本的には、僕は必要なお金を出して、受験を乗り越えた後の“ご褒美”を綿密に準備する係でした。受験後に限らず、家族旅行の計画は全部、僕が立てています。今年の夏休みは、明日から11泊でパリに行く予定です。
旅行は毎年春・夏・冬に
どんな旅を計画したんですか。
小林:計画書、ご覧になりますか?

小林:これ、40ページに渡って準備した、家族旅行のマニュアルなんですが、事業で書くイベントの計画書とほぼ同じフォーマットになっています(笑)。
大体土日を丸々使ってつくっています。日にちと時刻、行きたい場所とそこでやりたいことや食べたいメニューのイメージ画像も入れつつ、そこに行くまでの交通手段まで細かくGoogleマップで調べて、ガイドブックには載っていない店まで見つけるんです。
せっかく行ったのに、「もう閉店していた」とかだと嫌じゃないですか。次女が絵を習っているので、有名な絵の具屋さんや、モネの美術館に行くのがメインイベントです。

小林:あとは僕が建築を見るのが好きなので、ル・コルビュジエのサヴォワ邸にも行く予定です。去年はレゴブロックで作れるサヴォワ邸のオモチャを一緒に作ったので、「本物を観に行こう」と。
旅行は、僕の子育てにおいて重要な要素で、春・夏・冬と、子どもたちの学校が休みになる時期には必ず旅に行っています。スイスでトレッキングをしたり、ニセコでスキーをしたり、アウトドアも家族そろって好きですが、今回の旅のように、「本物に触れる旅」もできるだけ娘たちに経験させたいと思っています。
ちなみに、旅の間はたくさん写真や動画を撮っていて、帰って来てから娘と一緒に編集します。それもまた楽しい時間になっています。(後編に続く)

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