小学校から私立校に通わせるワケ

お2人とも優秀なんですね。私立小学校に通わせたいと考えた理由はなんですか。

小林:僕は埼玉県の公立育ちで、大学も国立(東京大学)ですし、妻も公立育ちでしたので、「小学校から私立で学ぶ」という教育環境は実体験がありません。小学受験は都心だけの現象なので、ピンと来ていませんでした。

 ただ大学の同級生には私立出身の友人も多く、話を聞くにつけ、「面白そうだな」と思っていたので、その影響は大きかったと思います。

 実際に通わせてみると非常にいいですね。やはり学校独自の教育方針が明確にあり、その方針に合った環境やプログラムが準備されている点が納得できます。小学校で過ごす6年間は長いので、子どもに合った環境を与えてあげられたらいいなと思いました。

実際に、どんな点に満足されているのでしょうか。

小林:例えば長女が通っていた私立小学校は、中学受験に力を入れている学校なので、考え方がとても合理的です。理科では、理論の勉強がひと通り終わったところで、まとめて数時間ぶっ通しで実験をするとか、家庭科の調理実習は受験の後に集中して、とか。

 成績別にクラスを分けるとかえってモチベーションが下がるので、算数の授業では先生の数を増やして補習を充実させるとか。

 中学から通っている大学一貫教育の私立中学は、「独立自尊」の精神でのびのびと。娘の受験を通じて、創設者の価値観に触れて、僕としても勉強になっていますね(笑)。

 この夏は、ニューヨークの高校のサマープログラムに2週間参加してきて、映像作品を作って帰ってきました。

授業参観は4日連続出席!

学校行事に小林さんが出向くこともありますか。

小林:よく行きますよ。授業参観が4日間くらい組まれていた時は、仕事を調整してほぼ全日行きました。

 教育熱心な親が多いとはいえ、父親の参加は少ないので、すっかり有名になっちゃいましたけどね。娘の同級生たちからも「また来てるね」みたいな(笑)。

 自分の子どもの成長に関心があるのももちろんですが、学校という教育組織の運営そのものが、僕にとっては事業のヒントにもなるんです。

 1つのゴールに向かって様々なプログラムを組み、魅力ある発信をし、計画を立てて実行する。

 これは僕のビジネスとほぼ同じ仕組みです。私立校の授業計画のパンフレットと、「ICCサミット」のプログラム集もとても似た構造です。

 スポンサー企業が企業名を冠したセッションを作れるのと、学校が寄付者の名前を冠して「○○記念ホール」を建てるのも、似ている。

 だから、周りの人事担当者にもよく勧めているんです。「先進的で人気の高い私立校を見に行った方がいいよ」と。

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