ワークとライフを分けるなんてムリ

そしてまさに理想的なパートナーに出会った。ベンチャーキャピタリストの妻と、起業家の夫という、公私ミックスを超えて公私シナジーのようなご夫婦ですね。

重松:はい。もう完全に溶け合っています。ワークライフバランスという言葉を聞くと、「ワークとライフを分けることがそもそも無理」と感じるほど。互いにそれぞれの立場で、仕事を通じて自己実現できている姿を子どもたちに見せていきたいと思っています。

お子さんの前で仕事の話をすることもありますか。

重松:しょっちゅうですね。家の中でも妻とはよく仕事の話をします。土日は仕事を入れないようにしていますが、講演などで地方出張が入ったら、できるだけ子どもを連れて行ったりしています。

 つい先日も、妻が北海道出張に子どもを連れて行っていましたし、昨年、フィリピンの語学学校に1週間通った時も、長女と一緒に行っていました。

 親がいろいろな場所で仕事を頑張っている姿を見せるのは悪くないことだと思います。僕自身も、子どもの頃に親が勤める学校に連れて行ってもらったことが楽しい思い出として残っているので。

 僕も会社のイベントには、子どもたちも連れてきます。親の仕事を通じて、いろんな体験を子どもたちにもさせてあげたらいいなと思っているんです。まあ、休みの日に夫婦のどちらかが仕事が入った時、「3人置いていかれたら大変だから、誰か1人は連れて行って!」という事情もありますが(笑)。

実際、まだ手のかかる時期の3人の子育てはハードワークですか。

重松:3人それぞれ個性が違って賑やかです。一番下の次男はまだ3歳ですが、彼が一番やんちゃでむちゃくちゃです。今はなんでも反抗したくなる時期のようで、今朝も30分くらいごねられました。「このコップは嫌」「パンは食べたくない。ご飯がいい」「この靴は履きたくない」……(笑)。長女は運動が得意なアスリートタイプ。長男はすごく優しくて、きょうだいの調整役。3人とも性格がまったく違うので、「どうしてこうなるんだろう?」と人間の面白さを感じています。

もともと、お子さんは1人より2人、3人と、希望されていたんですか。

重松:そうですね。僕自身が4人きょうだいで育って、家族がたくさんいる楽しさを経験してきましたし、経営者の先輩方からも、「子どもは多い方が可能性が広がるよ」という話を聞いてきました。お金を稼いでも、結局、使い道の選択肢は限られる。であれば、未来に向けて投資をしていった方がいい。子どもは未来そのものなので、子どもたちに何かを与えていける時間とお金の使い方をしていきたいなと考えていました。

(後編に続く)

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