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 ユニー・ファミマHD相談役、上田準二さんの「お悩み相談」。今回は、自分のやりたいことが見つからず迷子になっている大学1年生から。「幸せな人生を送るために」と悩みを打ち明ける大学生に、上田さんはどんな言葉を贈るのか?

※10月23日に開催した「上田さんのリアル相談室」でのライブ相談の模様を再録しています。

悩み:大学1年ですが、やりたいことが見つからず、人生迷子になっています。人生を幸せに生きるために、どうしたら自分が打ち込むべき道を見つけられるでしょうか?

大竹剛(日経ビジネス 編集): ほかに、上田さんにお悩みを相談してみたい方はいらっしゃいますか。

女性:今、大学1年生なんですが、ちょっと人生迷子というか……。大学ってすごく自由度が高くて、いろいろな選択肢があって、その中で自分が何をしたいのかを選択していかなければならないですよね。これはあまり自分が魅力的じゃないように聞こえてしまうから言いたくないのですが、すごく打ち込みたいとか興味があるとか、そういうものが見つからないんです。

上田準二(ユニー・ファミリーマートホールディングス相談役):大学に行っていても、将来、やりたいことが見いだせないということかな。

1946年秋田県生まれ。山形大学を卒業後、70年に伊藤忠商事に入社。畜産部長や関連会社プリマハム取締役を経て、99年に食料部門長補佐兼CVS事業部長に。2000年5月にファミリーマートに移り、2002年に代表取締役社長に就任。2013年に代表取締役会長となり、ユニーグループとの経営統合を主導。2016年9月、新しく設立したユニー・ファミリーマートホールディングスの代表取締役社長に就任。2017年3月から同社取締役相談役。同年5月に取締役を退任。趣味は麻雀、料理、釣り、ゴルフ、読書など。料理の腕前はプロ顔負け。(写真:的野弘路)

女性:はい。それで打ち込めるものを何とか探そうとしていて、こういう場にも足を運んだりしているんです。いろいろな人の話を聞くと、何かヒントが見つかるかなと思って。

 ただ、例えば今日の上田さんの話もそうなんですが、それを聞いているだけじゃダメだなというのは、自分でも何となく思っているんです。それでも、自分が今、どうやって興味を広げて、何か打ち込めるものを見つけたらいいのか、よくわからなくて。

 

 どういうことに注意しながら人のお話とかを聞いたらいいのかなと思って、こうやって質問させていただきました。

上田:それは大学のどの学科、科目を専攻しようということではなくて、将来、自分が何に打ち込んでいったらいいのかという……

女性:人生を幸せに生きるために(笑)。どうやったら、幸せになれるのかを教えてください(笑)。

上田:あなたは今、大学生でしょう。

女性:はい、大学生です。

上田:はっきり言って、僕は大学時代、将来こうなろうだとか、自分はこの分野が得意だからこの道を進もうだとかいうものは、まったく考えていませんでした。ただ、大学は卒業しなきゃいけないから勉強はしました。単位だけ取るためにね(笑)。

 大学は法律学科ですが、法律家になるためだったのかというと、そうではありませんでした。また、大学を出て伊藤忠商事に就職したのですが、将来、商社に入って頑張ろうと思っていたかというと、これもまったくありませんでした。

 

 ただ、とにかく周りの人、年齢に関係なく、いろいろな人と話をして、付き合う中で、彼ら、彼女らが目指しているものや悩んでいるものを聞きながら、自分はこうありたいというような道が、漠として見えてきたんですね。

 だから、今、あなたはたくさんの人と交流することが大切だと思うんですよ。その中で自分だったらこうやると、これをやりたいというものが必ず出てくるから。今は悩む必要はありません。