ユニー・ファミリーマートHD相談役、上田準二さんの「お悩み相談」。今回は27歳、係長の男性から。部下を持って約半年、日々、KYな部下にイライラしています。そんな新米係長に上田さんは「KYなのはあなたかもしれない」と諭します。
部下を持つようになって半年弱の新米です。クラスでいうと、係長になります。ご相談内容は、部下が私に2人いて、そのうちの1人がまったく空気を読めない者なんです。その点ですごくイライラしてしまい、よくぶつかりもしました。対クライアントでも、そのような発言が多く、困っています。どのように接して、どのように教育していけば、改善されるのでしょうか?
(27歳 男性 会社員)
大竹剛(日経ビジネス 編集):上田さん、今日はうれしい便りから紹介させてください。先日、上田さんが相談に乗った女性から、以下のようなメッセージが届きました。クレーマーになる誘惑に駆られていた女性が、上田さんのアドバイスのおかげで、そうならずに踏みとどまったようです。
(相談の内容はこちら→『コンプラ担当者がコンプラ違反のクレーマーに~「人好き」な彼女には「嫌がらせ」より「恋」が似合う』)
上田さんの回答が、相談者が前向きな人生を送るきっかけになっていますね。

上田準二(ユニー・ファミリーマートホールディングス相談役):うれしいねぇ。この方は確か、40歳の女性だったよね。クレーマーになって人生を踏み外すなんてことになったら、悲しいじゃない。
そうだよ。旦那にもっと恋をしてください。家事を率先してやってくれる旦那なんて、素敵じゃないか。恋をして、仕事をバリバリやって、明るい人生を送ってほしいな。
大竹:そうですよね。上田さんに悩みを聞いてもらおうと、まだまだ、たくさんの相談が寄せられて続けています。引き続き、よろしくお願いします。
上田:分かりました。で、今日はどんな悩みかな。
大竹:今回も前回に続き、若い方からです。27歳、男性。初めての部下を持って半年。KYな部下の扱いに悩んでいるようです。
上田:うちの息子がある時、こういう悩みを抱えていたんだな。似たようなことを、うちで酒を飲むとよく言っていたよ。やっと部下が付いたんだけど、どうしようもない部下ばっかりだってね。「そうか、どんなやつだ」と聞くと、空気を読めない、何かポイントがずれていると。
それを聞いてこう言ったんだ。「お前の部下も、きっとお前をKYだと見ているで」と。
お前がその部下にそう感じるということは、相手にも気持ちが反映する。相手もお前をそう見ているとね。
じゃあ、どうしたらいいか。会社の中で部下に話をしても、この関係というのはおそらく変わらない。というか、逆に悪化していく可能性がある。
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