現場に理解されなければトップダウンで下ろすしかない

大竹:社長まで話を上げるというのは、なかなか簡単ではありませんよね。特に組織が大きくなればなるほど、根回しとか、面倒臭そうです。

上田:組織が大きいからこそ、簡単なんですよ。

大竹:どうしてですか。

上田:組織が大きいと業務が分担されているから、きっと周りはそういうことに知見も見識もない人ばっかりでしょう。

 それに、社長まで説得しなければならないと言ったって、大した数ではないはずだよ。まず直属の上司、その次は部長。そこまで行けば、あとは担当役員。そして経営会議でしょう。たった3人か4人じゃないですか(笑)。

大竹:確かに。

上田:ですので、繰り返しになりますが、こういう部署にいらっしゃる方は、トップダウンで方針をいかに現場に下ろすかを意識して仕事をすべきです。

大竹:なるほど。

上田:結局、何かを大きく変えようとしたら、必ず反対する人はいるんです。僕も、営業、人事部、法務部、支店……。とにかく理解してもらおうと、社内をどれほど回ったことか。それでも、なかなか理解されませんし、仮に理解したとしても、やりたくない人は多いんですよ。

 だからこそ、あなたが職場環境改善のためには必要だと思うことは、会社方針として進められるよう、なんとか上司、そして経営陣を説得するよう、動いてみてください。

読者の皆様から、上田さんに聞いてほしいお悩みを募集しています。仕事、家庭、恋愛、趣味など、相談の内容は問いません。ご自由にお寄せください。

>>悩みの投稿<<

*この連載は毎週水曜日掲載です。

本連載「お悩み相談~上田準二の“元気”のレシピ」が本になりました! 反響の大きかった話を中心に、上田さんのアドバイスをぎゅぎゅっと編集して詰め込みました。その数、全35個。どれも読むだけで元気になれるアドバイスばかり。上田さんの“愛”がたっぷりのお悩み相談本となっています。ぜひお手にとってみてください。

とっても大きな会社のトップを務めた「相談役」の相談室』は、絶賛発売中!

本連載で反響の大きかった35の相談が1冊の本になりました!
本連載で反響の大きかった35の相談が1冊の本になりました!

◇概要◇

『とっても大きな会社のトップを務めた「相談役」の相談室』

<第1章 人間関係に効く>
Q 上司の顔色ばかり見る組織に辟易/Q 上司が危機感を持っていない/Q 理不尽な部長の罵倒に耐えられない、など9個

<第2章 自分に効く>
Q 成長できる「前の職場」に戻りたい/Q もうここで「昇格」は終わり?/Q いいかげん、ぎりぎり癖を直したい、など15個

<第3章 恋愛・生き方に効く>
Q 安定した仕事を持つ男性の方がいい?/Q 出産のタイムリミットが近づいて/Q 年収も家柄も良いのに婚活失敗、など11個

まずは会員登録(無料)

有料会員限定記事を月3本まで閲覧できるなど、
有料会員の一部サービスを利用できます。

※こちらのページで日経ビジネス電子版の「有料会員」と「登録会員(無料)」の違いも紹介しています。

※有料登録手続きをしない限り、無料で一部サービスを利用し続けられます。

この記事はシリーズ「お悩み相談~上田準二の“元気”のレシピ」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。