現場に理解されなければトップダウンで下ろすしかない
大竹:社長まで話を上げるというのは、なかなか簡単ではありませんよね。特に組織が大きくなればなるほど、根回しとか、面倒臭そうです。
上田:組織が大きいからこそ、簡単なんですよ。
大竹:どうしてですか。
上田:組織が大きいと業務が分担されているから、きっと周りはそういうことに知見も見識もない人ばっかりでしょう。
それに、社長まで説得しなければならないと言ったって、大した数ではないはずだよ。まず直属の上司、その次は部長。そこまで行けば、あとは担当役員。そして経営会議でしょう。たった3人か4人じゃないですか(笑)。
大竹:確かに。
上田:ですので、繰り返しになりますが、こういう部署にいらっしゃる方は、トップダウンで方針をいかに現場に下ろすかを意識して仕事をすべきです。
大竹:なるほど。
上田:結局、何かを大きく変えようとしたら、必ず反対する人はいるんです。僕も、営業、人事部、法務部、支店……。とにかく理解してもらおうと、社内をどれほど回ったことか。それでも、なかなか理解されませんし、仮に理解したとしても、やりたくない人は多いんですよ。
だからこそ、あなたが職場環境改善のためには必要だと思うことは、会社方針として進められるよう、なんとか上司、そして経営陣を説得するよう、動いてみてください。
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