大竹:上田さんの場合、お局は「前例がない」とか言ってくれず、逆に「変な動きをしている」と告げ口していた。

上田:そう、僕の動きをリークしていた(笑)。

大竹:これもまた怖いですね。

上田:だから、「前例がない」とか言ってくれるのは、むしろ、ありがたいことかもしれないよ。目の敵にされたら、それどころではすまないからね。

 結局、組織が大きくなればなるほど、偉い人の取り巻きも増えて、女性だろうが男性だろうが「お局」的な動きをする人というのが必ず出てくる。そういう人に対して、「けしからん」とかいちいち不満を抱えていてもしかたがない。そういうことを考えている時間がもったいないよ。

 だから、あなたはむしろ、お局に近い立場を利用して、あなたの仕事がしやすいように動いてみてください。

大竹:むしろ、お局を利用しろと。

上田:この方は、偉い人から信頼されているからその地位にいるわけです。むしろ、いい関係を築ければ、仕事はもっとやりやすくなるかもしれない。

 従って、まず、そんなに急いでお局と離れなくたって、まだまだ楽しく自己成長できる余地がありますよ。まだ26歳なんだから。持ち前のユーモアで、やりたい仕事に少しずつ挑戦していってください。

お局を逆に利用しよう

大竹:それではどのようにお局とうまくやっていったらいいのでしょうか。

上田:まず、挑戦する、ということの意味を考えてみてください。それは、仕事で成果を上げるということであって、そのためにはどういう戦略、戦術、行動をとったらいいのか、そういう話を常にお局に話してみてください。「失敗するかもしれない」「前例がない」と言われようが、それで諦めるのではなく、まずは自分がやりたいことをめげずに言い続けることが大切です。

 そのうち、お局も乗ってくるような、いい提案ができるかもしれない。そうなったら、チャンスですよ。

 今のところはあなたをかばってくれていると思えば、提案するのだって怖くないでしょう。

大竹:かばってくれているわけですからね。

上田:「私の20代はこれでいいのか先が思いやられます」とおっしゃいますが、「いや、いいんだよ」と断言できます。

 まだ26歳。ですから、すぐに挑戦するチャンスを与えられるということは、なかなかないかもしれない。だけど、自分のやりたいこと、アイデアはどんどん出していかないと、チャンスが巡ってきたときに、そのチャンスを取りこぼしてしまうよ。そのためにも、お局には事あるごとに、やりたいことを話しておくこと。