料理は素材さえ良ければなんとでもなる

大竹:上田さんは、家事の中でも、台所の趣味、つまり料理を趣味にするのが一番いいと言うのが持論ですよね。

上田:ええ。時間がない、疲れているという状況でもできることと言ったら、何だかんだ言って料理ですよ。料理であれば、短時間でできるものから、じっくり仕込みが必要なものまで、状況に応じて選べますから。

 しかも、美味しい料理を作るのは、実は簡単なんです。素材が良ければ、少々変な刻み方したって、美味しくできる。調味料だって、今はもう、ありとあらゆる種類がスーパーに並んでいる。その調味料を使って、料理の特徴を出すことは、誰にでもできます。普段、奥さんが作ってない素材と調味料を買って、違った料理を作れば、それだけで食卓は盛り上がる。

大竹:なるほど。そうすれば、少しずつ奥さんとの関係が変わってきますか。

上田:そう。絶対に変わってきますよ。

大竹:素材が良ければ、本当に料理は何でもいいのですか。

上田:何でもいいです。今はものすごく便利な世の中になって、インターネットで素材の名前を入れて検索すれば、何々の料理の仕方とかがだーっと出てくるじゃないですか。

大竹:上田さんも料理のレシピをネットで調べるんですか。

上田:たまに変わった素材を買ったり、いつも作っている料理と違ったレシピに挑戦したりする時は、ネットで調べるよ。参考になるよねぇ。あ、なるほど、こういう料理の仕方、レシピもあったのかと。それで作ってみたら、もう女房も子供もサプライズ。そうなれば、ギスギスした会話ばかりだった家族も、会話がどんどん明るくなるよ。

大竹:上田さんも、今でもギスギスした会話を奥さんとすることはありますか。

上田:もう、あんまりないですね。ただ、もう女房に黙っていてほしい時は、「黙れー」なんて言うことはある。長年の付き合いで、僕がそう言うと、黙ることになっているんだな。

 普通なら、「黙れ」なんて言われて、一旦黙ったとしても、翌日になったらまた言い出したりするじゃない。でも、僕の女房は、僕の方から「昨日の件だけど、一昨日の件だけど」なんて言わない限り、その件は一切、口を出さない。

大竹:長年で培われた喧嘩のルールみたいなのがあるんですね。

上田:あるんだろうね。女房も知っているんだよ。だから、「黙れ」と僕が言っても、それは険悪になるような話じゃないんですよ。それは、「もう今日はこの話はおしまい」という意味にしか過ぎないから。

大竹:奥さんとのコミュニケーションを大切にしてきたからこそ、夫婦で分かち合えるルールがあるというわけですね。

お知らせ:8月16日(水)は夏休みのため休載します。

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