大竹:その時、上司に、そのやり方ではダメですとはっきり言ったんですか。

上田:さすがにダメですとはっきりは言わないけど、暗にダメだと言ったようなものだよね(笑)。

 指示を受けて、僕はそれを絶対に達成しますと言うわけです。課長が僕に指示を出すということは、課長は部長からそう言われているわけで、だから僕も言われた通りにやりますと従うわけです。だけど、それを実現するためには、このようなやり方が必要ですと、提案もする。

 上からの命令は実行します、だけど、実行するためには、このようなことが必要ですという提案をすればいいんですよ。

 上司は、とにかく結果が出れば満足なわけだから。

大竹:経費5倍、月3分の1の北海道出張、よく認められましたね。

上田:まあ、1年で成果が出なかったら、「お前もう行かんでいい」と言われたと思うけどね。

大竹:楽しそうですね、北海道出張(笑)。

上田:そりゃそうだよ。そこが実は大切なんだ。上からの指示を楽しむんですよ。

 指示を受けて、それを実行して、結果を出すことが楽しいと思いましょう。「ああ、また上から指示された。私は違うことをやりたいのに、こっちをやれと言われた」と不満を感じてばかりいたら、仕事はいつまでも楽しめないですよ。指示を楽しみましょう。

大竹:なるほど。上司からの指示を楽しめと。

上田:楽しめ!

 この方の場合、今の状態では、周りからの評価が上がるというのは、なかなか難しいでしょう。だから1回、今言ったようなことで、上司からの指示に従いつつ、どうやってそれを楽しみながら実行するか、自分なりのやり方で上司からの指示を達成するかを考えてみてください。

 そうやって少しずつ成果を積み重ねていけば、管理職になるチャンスも来ます。今の状態でほかの会社に転職しても、おそらく、その転職先でもあなたは同じような思いをするでしょう。だから今は、この会社でもう1回、上司の指示に従って自分の能力を磨いてみてください。転職するのは、その後です。

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