社会人になり、親のありがたみを知る

大竹:逆に親のありがたみを実感したのはいつ頃ですか。

上田:親のありがたみを実感したのは、やっぱり会社に入ってから、仕事をするようになってからだよね。あの時に親がそうじゃなかったら、社会に出てからの自分はなかったろうなと。

大竹:どういうことですか。

上田:それは母親の教育だな。大学へ行くと親に言った時に、大学なんてそんなぷらぷらして入れるのかと厳しく言われたんだよ。お前の同級生はみんな、東京だとか都会に出て仕事をしているのに、お前はぷらぷらしていて大学に行きたいだなんて、何様のつもりだと。

 あの時、母親が「大学なんてノー、ノー、ノー」と言ったら、おそらく前の会社も今の会社にも、僕はいなかったと思う。その時に「ぷらぷらしていて大学になんて行けるものか」と言ってくれたから、勉強をする気になったんだ。

 だけど、その時に母親は「勉強せい」という言い方はしなかった。「勉強せい」と言われていたら、反攻して本当に勉強をしなくなって大学に行ってなかったかもしれない。

 子供にとっては、自分の不安定な部分、成功する確率があるのかどうか分からない部分に対して、親からぎゃあぎゃあと言われるのは嫌だよね。きっと、今回相談を寄せてきた彼女もそうなのかもしれない。留学したいという思いを抱いていた彼女が、そんなことできるのかと親から言われたら、反発してしまいがちだ。

 だけど、反発してばかりじゃダメなわけで、親から言われた通りでも、その逆でもいいのだけれど、自分のやりたいことをきっちりと成功させるには、自分で努力をしなきゃいけない。だから、彼女も一度、これまでの自分はどうだったのか、その時、母親はどのような気持ちだったのかを、落ち着いて振り返ってみたらどうかね。

大竹:45歳の娘と80歳の母が、分かり合える日が来るといいですね。

上田:一度、自分の人生を振り返り、お母さんの気持ちを理解できれば、彼女自身も気が楽になると思うんだな。自分の人生に対する妨害だと思っていたお母さんの発言や行為が、実は自分を支えてくれていたんだと。そう思えれば、もう、80歳の母親から何を言われても、気にならなくなると思うよ。

大竹:自分勝手な親ではなくて、本当は娘思いの親だったんだと。

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12/15ウェビナー開催、「外食を救うのは誰か」第1回――すかいらーく創業者の横川氏が登壇

 新型コロナウイルスの感染拡大から3年目となり、外食店に客足が戻りつつあります。一方、大手チェーンが相次ぎ店舗閉鎖を決定するなど、外食産業の苦境に終わりは見えません。どうすれば活気を取り戻せるのか、幅広い取材を通じて課題を解剖したのが、書籍『外食を救うのは誰か』です。
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■日程:12月15日(木)19:00~20:00(予定)
■テーマ:「安売りが外食苦境の根源だ」ファミレスをつくった男が激白
■講師:横川竟氏(すかいらーく創業者、高倉町珈琲会長)、神山泉氏(外食経営雑誌『フードビズ』主幹)
■モデレーター:鷲尾龍一(日経ビジネス記者)
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員のみ無料となります(いずれも事前登録制、先着順)。有料会員以外は3300円(税込み)となります。
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