会社でデキる女性は夫の扱いもうまい

上田:うん、そうそう。フリーランスというのは自分の技術を個人的に1人で会社に売り込むということでしょう。彼女はそれに満足してないんじゃないかな。

 ご主人もおられるんでしょう。

大竹:そうですね。結婚を機に引っ越して転職したと書いてあります。おそらく、ご主人について行ったのだと思います。

上田:そこはもう、奥様。チャレンジですよと言いたい。何だったらご主人も引っ張り込んだら。まあ、ご主人はそんなことしなくても、今の仕事でしっかりと稼いでいるということなら、なおさら奥様はチャレンジしたらどうですか。

大竹:ご主人に理解があるといいのですが……

上田:彼女だったらご主人を説得できるね。男性社会の会社組織の中でしっかりと評価されてきたんだから。

大竹:きっと、ご主人のことも手のひらの上でうまく転がしているのかもしれない。

上田:そうそう。いいポジションで長年仕事をしておったのに、裁量権がないから辞める、独立するという決断までできるのだから、ご主人を説得することもできるでしょう。

 だから、若者よ、若き女性よ、チャレンジしろと。現状に満足するのは嫌だと、そういう気持ちがあるのであれば次のキャリアを目標にしなければ。あなたには目標、夢、チャンスがある。現状に満足するのは嫌だと言うんだったら、その嫌な自分を脱皮しなきゃ。

大竹:会社を作るに当たって、社長を長らくやってきた上田さんから何かアドバイスはありますか。大企業を率いるのと、ゼロから会社を立ち上げるのでは、だいぶ事情が違うのかもしれませんが。

上田:まず、企業は顧客からの信頼が一番重要ですから、この場合はできれば、どこか顧客企業から出資してもらうのがいいでしょう。今までお付き合いしておった優良企業から出資してもらう。必ずしも、出資額は大きくなくていいんですよ。優良企業がこの方を信頼して出資しているという事実が重要なのですから。

 それから、銀行だね。主に取引をする主力銀行は決めないといかん。地域振興に努めている地方銀行もあるだろうし、そういったところとのつながりも作っておいた方が、何かといいよ。

 あとは新しい会社に加わってくれた社員には、しっかりと利益を分配する。

大竹:そうするとみんなやる気になる。

上田:うん。それで、一番大切なのは、まずはご主人の理解を得ること。

大竹:出資を募ると言いましたが、いくら彼女が信頼されているといっても、出資までしてくれる会社はありますか。

上田:あると思う。彼女がそれだけきっちり仕事もできて、あなたに仕事を任せたというぐらいのことを言われるぐらいだから、その企業も出資してくれるんじゃないかな。大きな金額じゃなくてもいい。例えば、100万円くらいから、応援団というような意味で出資してもらう。

大竹:ご主人の理解はどうやって得たらいいですか。

上田:確実に100%成功するとの保証はないので、やっぱり心配をかけることもあるはずだから、それは主人にちゃんと言っておかないとダメ。

 夫婦関係は大事にしなきゃいけないから、奥さんが勝手にやって、あちこちやって手を出して失敗すると、えらいことになってしまう。やっぱり家庭が上手くいかないと、仕事も決してうまくはいかないよ。

大竹:昔ほどではないにしても、女性がバリバリ働くということに関して否定的な男性もいますよ。

上田:だからこそ、ご主人にはきっちりと言って理解をとっておかないと。

 また、会社を作ること自体は、登記をすれば済むのであって、そんなに難しくない。だから、とにかくご主人にも理解を得て、ぜひ、チャレンジしてみて下さい。倦怠期を乗り越えるためには、ビッグチャレンジですよ。29歳はまだまだ若いのですから、恐れずに、ただ前に進むのみだ。

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