結婚し、独立も成功したが、倦怠期に

上田:29歳でしょう。しかも、女性だ。僕は、彼女は素晴らしいと思うよ。仕事もできるし、人からも好かれるし、それから誰にも負けたくないという向上心もあるんだから。

 ただ、人生誰にでもあることなんだけれども、今の彼女は倦怠期に入っているね。29歳とまだ若いのだけれども、それまでがむしゃらに働いてきた分だけ、倦怠期が早く来たのかもしれない。仕事量は減ったけれども、収入は逆に増えた。しかも、結婚もした。つまり、仕事も生活も安定している。それが倦怠感の原因だ。

 彼女は29歳でまだまだ若いし、これからなんぼでもチャレンジする局面が出てくる。彼女はもともとキャリアアップ志向が強いんだから。ただ、今の仕事はフリーランスということだけれども、きっと、どこかの企業の個人契約みたいな形での仕事をしているんだよね。

 もっとキャリアアップしたいということであれば、今働いている会社との関係を大事にしながら、完全独立してはどうかな。つまり、会社を作ってしまうんだよ。彼女と一緒に独立した会社をつくって仕事をしたいという人は、もう周囲にいるでしょう。同じような生き方をしたい人が、いるはずですよ。今、働いている地域で同じ志のエンジニアを探してもいいし、ネットで日本中から探してもいいし、「一緒に会社をやらないか」と声をかけてみてください。

大竹:会社をつくってしまえとは、大胆ですね。

上田:倦怠期の彼女には、それくらいの大胆な発想が必要なんですよ。彼女はエンジニアとしての知識、技能もあるし、営業力もあるということですから。

 その会社では、お給料は出来高払いにする。みんなで頑張って得た会社の利益を社員に分配するんです。ボーンと会社を作ってバイトを採用して、給料を払うということでスタートしちゃいなさい。今、どれだけお金を持っているかは別にして。

 それで彼女が会社のオーナーになって、1回チャレンジしてみたらどうですか。そうすれば、今の自分に満足しているのが嫌だという気持ちがなくなるでしょう。

大竹:やっぱり1人でやっていると仕事の幅が限られてしまうから、やりがいがないと感じてしまうのでしょうか。

上田:1人だと、どうしても仕事が限定されてしまうのではないかな。特に、システムエンジニアだと、大きなプロジェクトの一部分を担当するということになる場合が多いでしょう。

 やはり、これからもITのマーケットはどんどん大きくなっていくし、その中で独立すればお客さんも増えていくと思うしね。

 まだ29歳。失敗したっていいんだよ。挑戦すれば、またメラメラっとやる気が燃えてくるはずだ。

大竹:なるほど。またもう一段、大きなステージに上ってみれば、また違った世界が見えてきてやる気が出る。