恋をする自分を好きになってください
大竹:はい。久々の恋の相談です。
上田:だけど、この彼女はなかなか複雑な女性だね。恋をしたら、自分が嫌になるとは。これ、日経ビジネスさんの社員じゃないの? 何か思い当たる人いるでしょう。
大竹:どうでしょう。仕事でライバル会社の社員によく会うというと、どこかの記者かもしれませんが。
上田:ちなみに、どういう相談?
大竹:自分が弱ると恋をするというタイプの女性です。わかりやすく言うと、そんな状況で恋をする自分が嫌だと。自分に自信を持ち、相手と対等に支え合う関係を恋愛で築くにはどうしたらいいでしょうか、という相談です。
上田:難しい人だね。
大竹:今恋している相手は、まだ片思いかもしれませんね。そういう状態の自分にイライラしているようです。
上田:別れた後に、「何であんな男がよかったんだろう」と後悔すると言っていますが、それでは恋愛しても全然楽しい思い出がないってことかね。
弱っているときに出会って恋をした男性というのは、自分にとっていい人ではないのかもしれない。それが不安です、って言うけれど、それはあり得ませんよ。単純に、あなたとその男性との恋は合わなかった。それだけです。どんな環境下であろうが、それは変わりません。
むしろ、悩んでいるとき、弱っているときに知り合った男女関係というのは、基本的には一番熱情は深いものなんですよ。
大竹:むしろ?
上田:そう、むしろ。あなたは、たまたま弱っているときに、大したことない男性がよく見えただけの話だということです。だから、仕事で悩んでいるからなんていうことはまったく関係ないですよ。気にしないで、これからもどんどん恋をしてください。
まず、それが大前提。そのうえで、そもそも恋なんていうのは、相手が自分にない良いものを持っているとか、エネルギッシュだとか躍動感があるとか、そういった異性に惹かれるものでしょう。
だから、あなた自身に欠けている部分を持っている男性に惹かれるというのは、ふつうのことです。
大竹:そういう異性に惹かれて、何が悪いんですかということですね。
上田:何が悪いんだと、開き直りなさい。それでいいんじゃないの? それを悩む必要は全くありません。相手が自分にないものを持っているからといって、それは相手にあなたの願望を押し付けたり期待したりしているということにはなりません。
相手のありのままの性格を、そのままあなたが受け入れてください。それがあなたの持っていないものだとしても、それはただ、それだけのこと。何もそんなに頭を使って、理屈を考える必要ありません。だって、恋なんですから。
あるがままに相手の良さを受け入れ、それが好きであるということが一番であって、見下されているとか、そんなことを思うこと自体、無駄なことです。余計なことを考えてはいけません。
あなたは、仕事と恋を無理やりこじつけている。仕事と恋は別物。仕事に自信がない、悩んでいるときに恋をするだとか、仕事が順調なときに恋をするだとか、それはどっちでもいい話。恋は恋、仕事は仕事。
たまたま仕事がうまくいっていないときに恋をして、その男性がこれまでダメな男性だったというのは偶然ですよ。

大竹:つまり、もっと恋をしましょうということですね。
上田:そう。
大竹:部活、受験、習い事、サークル、仕事……。自分がやると決めたことには、まさに猪突猛進に打ち込んできましたと言っています。
上田:頑張り屋さんなんですよ、きっと。だけど、恋はそんな肩肘張らずにしてください。恋をする自分を、好きになってください。そうすると、良い男性が向こうから現れますよ。
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