自分自身を美辞麗句で飾るのはアホくさい

大竹:いつ頃からですか。「元気、勇気、夢」を座右の銘の一つとして言うようになったのは。

上田:この会社に来てからじゃないかな。でも、自分の心の中には、それまでもずっと意識はしていましたよ。ただ、やっぱり社長という立場になって、社員にしても加盟店の皆さんにしても、アルバイトのみなさんにしても、どういう心根でやっているんだろうと考えた時に、皆さんと一緒に「元気、勇気、夢」を持ちたいと思ったんです。だから、加盟店の皆さんには、毎年ずっと言ってきたわけです。

大竹:「元気、勇気、夢」は非常に分かりやすくていいなと思うのですが、読書家の上田さんのことですから、もうちょっと哲学的で高尚に聞こえる言葉を考えようとは思わなかったのですか?

上田:もちろん、考えましたよ、一応ね。必ず、取材で聞かれるなと思って。

 でもさ、考えれば考えるほど、アホくさいなと思ったの。いかにも自分を美辞麗句で固めなきゃいけないというようなこと自体が。

大竹:上田さんらしい(笑)。

上田:アホくさいじゃない。本心で思っていないことを言ったって。そういうことを言うから、相談者の38歳男性みたいな周りの人から、「本当かいな」と思われちゃう(笑)。

大竹:だったら、もう自然体でいくと。

上田:うん。それじゃとにかく日常、いつも思っていることを私の座右の銘にして、皆さんも一緒に「元気、勇気、夢」を持って仲間としてやろうじゃないかと言い始めたんです。もう、これを座右の銘にしようと。

 でもまあ、僕も相談役になって、「元気、勇気、夢」の中身も少し変わってきたかな。

大竹:どういう感じにですか。

上田:今までは社員のみんなと一緒に作り上げ、深めていく「元気、勇気、夢」でしたが、これからはそういう世界ではなくなっていくからね。むしろ、いい年になったから自分と家族の「元気、勇気、夢」を大切にしていきたいかなと(笑)。

 いずれにしても、偉い人の「座右の銘」をどうこう言う前に、あなた自身が生きていく上での一つの道しるべ、灯台の明かりとして、自分自身の「座右の銘」をしっかり探してみるべきでしょう。

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