オリジナルの「座右の銘」を作った方がいい

大竹:ところで、上田さんは座右の銘をお持ちですか?

上田:だいたい社長とかになると、みんなが「座右の銘」とは何だと聞いてくるので、僕は「元気、勇気、夢」と答えることにしています。初めの頃は、有名な作家の本を参考にいろいろと考えたんだけど、結局、そんなことを言ってもさっきと同じような次元で何も響かないでしょう。

大竹:メディアにも、「いちいちそんなくだらんことを聞くな」と言いたい気分ですか…。

上田:そうそう。そもそも座右の銘などは、周りの人に言うようなものではないんですよ。逆に言えば、普段から自分なりの「座右の銘」を持っていないから、偉くなって初めてメディアに問われて、つい、「人事を尽くして…」と言ってしまう。

 むしろ、相談者も「人事を尽くして…」なんて言う社長連中のことを格好が悪いと思うのであれば、自分自身も若いうちから、オリジナルの座右の銘というものを何かしら作ったらどうかね。

大竹:若いうちから、自分自身の座右の銘を探す、そしてそれを意識して仕事に取り組んでいくべきだと。

上田:「本当に皆、『座右の銘』を持っているのか」と疑問を投げかけていますが、あなた自身、もし持っていないのなら、探してみなさい、と言いたいね。

大竹:それを「座右の銘」と呼ぶかはともかく、自分の行動の軸となる言葉を持っておいた方がいい。しかも、それは年齢とか偉いかどうかは、関係がないと。

上田:ええ。関係なくね。それが1つ、生きていく上での灯台の明かりになるんだから。自分で灯台の明かりをつくるんですよ。例えば、どうしても自分が正直になれないという人であれば、「正直」とかでも良いんです。

大竹:座右の銘とは、今、自分ができていないことを表す言葉なんですね。

上田:そうそう。僕が座右の銘みたいなものとして「元気、勇気、夢」と言っているのは、やっぱり自分ではなかなかできないことだからでもあるんですよ。

 言葉ではそう言っているけど、元気なんてどこまで持続させることができるかなんてわからない。いや、やっぱり元気がなくなるときだってたくさんあるわけです。勇気もわいてこないときもある。夢を持てないときだってある。

 だからこそ、「元気、勇気、夢」というのを一つの座右の銘として、自分自身の灯台の明かりとして、常に意識しているんです。