昭和は意外とインタレスティング

大竹:これを機に、昭和を思い出す。この女性も昭和生まれですから、響くところがあるかもしれません。

上田:昭和な会社というのはインタレスティング、面白いねと。外資系とは違うけれども、いい面もあるねと。

 まずは、昭和的な会社の長所に目を向けて、そこに興味を持って、そして今のポジションの業務をきっちりとやっていくということを1回トライしてみてください。

大竹:これまでの3年間はそうじゃなかったけれども、これを機に、ですね。

上田:僕、最初にこの相談を読んだ時、正直、よく意味が分からなかったんですよ。僕自身が完全に昭和だから、かわいがってくれた上司がいなくなったという理由だけで完全に孤立するという状況が、今ひとつ想像できなかった。

 だけど、外資系と昭和系で職場の溝があったのなら、上司がいなくなったのを機に、あなたがまずは昭和に寄り添ってみるのも、突破口になるかもしれないよ。

 昭和を嫌うのではなく、昭和の長所なり、利点なりを、インタレスティングだという気持ちを持って、仕事をしてみてください。それでも、やっぱりもう無理だ、というのであれば、その時はまた、次を考えたらいいでしょう。

大竹:そうですね、もう転職は慣れているわけですからね。

上田:この状況を打破すべく、私が一番にやるべきことを教えてください、というのが相談なので、今回の答えは、「昭和は意外とインタレスティング」と思うことだよ。

大竹:そういう視点で相談を読み返すと、「せっかくご縁があって入った会社をこのまま去るのはもったいない」とも感じているということは、昭和的な職場の居心地の良さも勘付いているのかもしれません。

上田:僕のように、昭和に染まるまでもう一息だ(笑)。

大竹:上田さんから見ると昭和の良さはなんでしょうか。

上田:昭和の良さ、それは、みんな前向きだったことだよ。とにかく将来に向かって、今より良くなる、今より良くなると信じて、働いてきた。

大竹:なるほど。

上田:昨今の世の中、この先どうなるんだろうと不安も多くなっているけれど、昭和はもうとにかく、みんなワーッとやっていれば先は良くなる、給料は上がると思っていた。

大竹:ある意味、うまくすればそういうマインドを引き出せるのが、昭和な会社のいい面だ、ということでしょうか。

上田:そうだと思うよ。そういうエネルギーを引き出すのが、上司の役目だな。

 なにしろ、昭和は何事も「みんなで渡る」という世界だったからね。

大竹:「みんなで渡る」という感覚は、個々人の働き方が重視される外資とは正反対でしょうね。

上田:まあ、みんなで赤信号を渡ってしまってはダメなんだけど、昭和の感覚が残っている組織なら、そういうエネルギーを引き出していくことも、一つのやり方なのではないかな。

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