外資系気質vs昭和系気質

大竹:今置かれている状況なり仕事なりを、もう一度冷静に見たほうがいいということでしょうか。

上田:営業事務課長というのは、やっぱり必要な業務なんじゃないのかな。今まで通り新たなGMの下での事務課長としての仕事をきっちりとまずこなして、それでなお、冷たくされている、仕事が回ってこない、やらせてくれないということであれば、転職を考えてもいいかもしれない。だけど、まだ決めるのは早いのではないかな。

大竹:まず新しいGMと信頼関係を築く、それも必要ですよね。

上田:そう。新しいGMの方針なり、仕事の仕方なり、これを逆に事務課長としてサポートしてやると。その姿が部下に対する信頼にもつながってくるよね。

大竹:部下からの信頼も薄いと書いています。これまで外資系の大企業を3社渡り歩いてきたバリバリの外資系気質の持ち主なんだと思いますが、昭和っぽい、日本的なカルチャーの会社の中では浮いてしまっているのではないでしょうか。

上田:そういう面もあるだろうね。「あなたたちのやり方はおかしい」と部下たちに対して思っているのかもしれない。

大竹:「まったくの昭和な会社で、いまだに日々、驚くことばかり」とも言っています。おそらく、「昭和的な会社」に対して、ちょっとバカにしてしまっているようなところもあるのかもしれません。

上田:ああ、そうかもしれないね。外資系の働き方が普通の職場、社会環境だと思っていて、外資傘下のこの会社もきっと同じだろうと思って転職してきたけれども、実際は極めて日本的な、昭和な会社だったと。

 きっと、この上司だったGMは引き抜かれてきたということだから、おそらく、彼女と似たような外資系気質の方だったのかもしれない。だとすれば、外資系気質と、昭和気質の社員の間で溝ができてしまっていた可能性はあるね。

 そういうことであれば、まずあなた自身が、昭和な会社というのは非常にインタレスティングだと思って、その環境に積極的に入ってみるのも、いろいろ考えるきっかけになると思う。「ああ、昭和のムードというのは素晴らしいね」と、昭和社員の輪の中に入っていってみてください。きっと「昭和ムード」の中にも、あなたが知らなかった素晴らしい面が見えてくるかもしれない。