どこでも働けるのなら、嫌な職場で働き続ける必要はない

大竹:仕事はたぶん、すごくやりがいがあるようですね。意義のある仕事と、ご自身でも強調していますから。

上田:そうだね。職員組合にちょっと相談しているのは、心の底ではこの意義のある仕事を続けたいという気持ちがあるからでしょう。もし、その気持ちが本当に強いのなら、仲間を募って、この上長はおかしいということを、組織に正式に訴えた方がいい。

 だけど、彼女は一方で日本に帰りたいということは、この上長がいる限りにおいては、もう仕事を続けたくないとも思っている。

大竹:やりがいの面から言えば続けたいけれども、このマネジャーがいる限りは続けたくない。なかなか、煮え切らないですね。

上田:この引き裂かれる気持ちを一気に解決するためには、やはり職員組合やこのマネジャーより上の上長に文書で訴えるしかないよ。できれば、同じ思いをしている人が連名で。

 まあ、実は周りもそう思っていると言いながら、被害にあっているのが自分1人だけだと、立場が弱くなってしまうが・・・・・・。

大竹:たぶん、そうではないんでしょう。「悪名高い」と言っていますから。

上田:悪名高いと言うんだったら、やっぱりそれは戦わなければ。まず戦う。だけど、その組織全体がそういう声を聞き入れないようなところだとしたら、これだけのキャリアがあるわけですから、人材バンクにでも登録しておけば、日本に戻ってきてもいろいろな会社、あるいは公的機関で働き口はあると思うよ。

 国際機関といっているから、日本にも支部があるんじゃないのかね。そうしたらそこに応募するとか。

大竹:やっぱり国際機関でも日本の組織と同じようにこういう話はよくあるということなんですかね。

上田:そうだろうな。

大竹:もう、早く日本に帰っておいでということですね。

上田:まあ、マネジャーの立場としては、予算は決まっているんだから予算の中でやってくれよとか、そっちには予算を割けないとか、言い分というのはあるのだろうけどね。

 だから、周りの人も似たような被害を受けているのか、それともあなただけなのか、とりあえずは周りの人の状況も見て、客観的に判断してみる必要はあるでしょう。もし周りも同じであれば、連名で訴える。一方、周りの人を誘ってもノーと言われ、あなただけしかいないのなら、そう思い込んでしまっている可能性がある。

 その場合は、なかなか解決することが難しいかもしれない。それでも、職員組合と上長の両方に書面を出してみる。それでも受け入れられなかったら、日本へお戻り(笑)。

大竹:「定年になって日本に帰りたい」ということは、定年になるまでもう少し働いていたい、という思いもあります。

上田:まだ52歳でしょう。こういう仕事は70歳になっても、80歳になっても、心身ともに健康であれば、きっとやっていけますよ。52歳ということは、まだ20年はやれるんだから。

大竹:そうですね。

上田:そうすると、これから先の20年という期間をどこで働くかといったら、やっぱり1回日本に戻って、自分が経験したことを生かせる機関なり、会社なりに行った方が自分の将来にとって豊かな人生を送れると思うけどね。

 だけどその前に、このマネジャーを辞めさせることができるか、本気で試してみて下さい。世界中、どこでも働けるあなたにとって、ためらうことは何もないはずですよ。

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12/15ウェビナー開催、「外食を救うのは誰か」第1回――すかいらーく創業者の横川氏が登壇

 新型コロナウイルスの感染拡大から3年目となり、外食店に客足が戻りつつあります。一方、大手チェーンが相次ぎ店舗閉鎖を決定するなど、外食産業の苦境に終わりは見えません。どうすれば活気を取り戻せるのか、幅広い取材を通じて課題を解剖したのが、書籍『外食を救うのは誰か』です。
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■日程:12月15日(木)19:00~20:00(予定)
■テーマ:「安売りが外食苦境の根源だ」ファミレスをつくった男が激白
■講師:横川竟氏(すかいらーく創業者、高倉町珈琲会長)、神山泉氏(外食経営雑誌『フードビズ』主幹)
■モデレーター:鷲尾龍一(日経ビジネス記者)
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員のみ無料となります(いずれも事前登録制、先着順)。有料会員以外は3300円(税込み)となります。
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