ユニー・ファミマHD相談役、上田準二さんの「お悩み相談」。今回は33歳、結婚5年目の男性会社員の悩み。キャバクラにお客さんを連れて行くうちに自分がハマってしまった。「病気かもしれない」という悩みに上田さんが喝を入れる。
最近、キャバクラにハマってしまいました。今、私は結婚5年目の33歳、男性会社員です。それまで、女の子がいるキャバクラのようなところには、全く興味がなかったのですが、接待などで取引先を連れて行く機会が増えたからでしょうか、キャバクラに行くとはしゃいでしまう自分がいます。
女の子は、これまでも好きな方でした。イケメンとは言いませんが、学生時代、新人時代はそれなりにモテました。だから、というわけではないでしょうが、わざわざお金を払ってキャバクラに行く先輩たちの気持ちが分かりませんでした。
そんな自分がハマってしまうとは、信じられない気持ちです。結婚相手は3歳年下で、合コンで知り合いました。子供はまだいません。結婚生活は、それなりにうまくいっていると思っています。それでも、最近は、キャバクラだけではなく、合コン、マッチングアプリなどで女の子との出会いの場を広げたいという思いが、どんどん高まっています。こんな私は、病気でしょうか。
(33歳、男性、会社員)

上田準二(ユニー・ファミリーマートホールディングス相談役): こういう人は結構いるんだよ、昔も今も。
この方は33歳にして盛りがついてしまったようだね。盛りがついただけならいいんだけど、どうやらほとんど病気になりかけているようだ。「こんな私は病気でしょうか」って、もう「盛り病」になる寸前ですよ。
確かに僕なんかも昔、仕事でお客さんとの接待だとかでホステスさんがいるクラブなんかに行ったこともありましたよ。当時は、キャバクラなんていう言葉はまだなかったんじゃないかな。キャバクラっていうのは、ようするに……。
大竹剛(日経ビジネス 編集):語源はキャバレーとクラブで、女性がいてお酒が出てくるところです。
上田:そうだよね。当時は、まさに高度経済成長の真っ只中で、バブル前夜の雰囲気が漂っていたよ。そこでは、ホステスさんが付くから、結構お客さんも喜ぶし、自分は自分でモテた気分になりますよ。
だけど、考えてごらんなさい。向こうは客が「俺、モテるな」と思ってもらうことが仕事であって、「あなたはダメね」とか「気持ち悪い男ね」なんて言うホステスさんはいないでしょう。例えば、女房や本当の彼女からは「バカだ」「ダメだ」「気持ち悪い」とかバカにされていることも、キャバクラに行けば、「個性的で素晴らしいですね」なんて言われる。
結局、ネガティブなことは、何とでも魅力に言い換えられるんだから(笑)。
この方は、学生時代から自分はモテていたとか、おっしゃっている?
大竹:そうですね。ご自分に自信があるようです。ただ、5年ほど前に結婚をしたそうですから、そういう「モテ」の世界からはしばらく、遠ざかっていたのかもしれません。
そういう自分に我慢できなくなって、ふつふつと欲望が湧き出てきてしまったんでしょう(笑)。
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