「カネのことは心配するな」という夫には覚悟を求めろ

大竹:今は、全部渡してしまっているんですね。

上田:そう。だけど、全部僕が管理しようが、女房に全てを任せようが、それは女房を信用しているとか、いないとか、そういうことじゃない。だから、相談してくれた方も、旦那さんがあなたを信用していないとか、しているとか、そういうことじゃないんじゃないかな。

 ただ、正直に言うと、相談してくれた女性の旦那さんと同じような気持ちはあったな。「ぶうぶう言うんじゃない。お前の生活も家族の生活も、俺が保証するんだから」というね。もし、保証できなくなったら、2人で稼げばいいという前提で。

 ただし、奥さんを信用している、してないというのは、ちょっと考え方の次元が違うと思う。確か、この方の旦那さんには、浮気やギャンブルの形跡はないんですよね。

大竹:はい、今のところ。

上田:それは結構なことであって、私のケースと同じように、全部旦那さんが責任を持って、きっちりと、あなたと子供を守っていると信じてもいいのではないかな。

 「世の男性陣は、皆、そんなもんなのでしょうか」と聞いているけど、世の中の男が全部、そういうわけじゃないよ。「全部、俺の責任でやる」と言って給料を渡さない男もいれば、「俺に毎月、これくらいの小遣いをくれ」と給料を全部、女房に任せる男もいる。僕の場合は両方、経験しているけれど、それは女房を信用している、してないというのは別の次元の話ですよ。

大竹:前向きに解釈すれば、この方の旦那さんは男気のある人かもしれませんね。上田さんのように、全部任せておけと、心配するなと。でも、本心でそう思っているか、相談内容からは断定はできません。

上田:もし、仮に旦那さんが本心でそうは思っていないように見えるのなら、逆にそのように旦那さんが思うように追い込みなさい。「何が何でも、あなたは頑張ってもらわないと困るよ」と。

大竹:「信頼しているから、頑張って。頼みますね!」という感じでしょうか。

上田:「もし、必要なときに貯金がなかったら、あなた、分かっているわよね」「万が一、そんなことがあったら、私はあなたと一緒に住んでいけないわよ。この家は当然、私のものになるし、それから慰謝料も払ってもらうわ」と。

大竹:信頼を裏切ったら、身ぐるみはがしますよと脅すわけだ。旦那さんにとっては、かなりのプレッシャーです。そんな女房とは、むしろ旦那さんの方から一緒にいたくなくなるかもしれません。

上田:だけど、「カネのことは何も聞くな。俺を信頼しろ」と女房にいうのであれば、それくらいの覚悟は旦那には必要でしょう。もし、そういう状況で離婚することになって争ったら、裁判所だって奥さんの味方をするんじゃないの?