ユニー・ファミマHD相談役、上田準二さんの「お悩み相談」。今回は41歳の女性から。子育てによる出世の出遅れを取り戻したいが、もはやその道は閉ざされてしまったのかと悩む彼女に、上田さんは「負のオーラが出る」と警鐘を鳴らします。

悩み: 子供2人の子育てが一段落し、職場でフルに働いています。時短勤務などで遅れた出世を挽回しようと、深夜残業もいとわずがむしゃらに働き、リカバリ昇格も果たしましたが、次の昇格が見送られてしまいました。子育てで一度、出世コースから外れた身として、やはりもう、経営幹部になる道は閉ざされてしまったと、心の整理をつけるべきなのでしょうか。

 いつも楽しく読ませていただいています。子2人を持つ、ワーキングマザーです。

 先日の「欠陥人間・・・・・・」の記事の相談者と私も同じ状況です。今、自分がどこを目指して頑張るべきか悩み始めており、アドバイスをいただきたく投稿させていただきます。

 20代で1人目の子を出産し、時短勤務もしながら仕事と育児を両立させてきました。当然同期と比べて昇進は大幅に遅れ、同じ土俵にも立っていなかったのですが、頑張りたい気持ちはずっと持ち続けてきました。

 今の部署へ異動するチャンスを得て、それが転機となり、大きな成果を出す仕事にも恵まれました。その結果、リカバリ昇格を果たしてきましたが、今回、次のランクへの昇格を見送られました。

 トップの変更による昇格方針の変更、周囲の見え方などがその理由ですが(もちろん、私の実力不足もあります)、これまで内々には今年の昇格も大丈夫だろうと言われていました。同期とは3ステップほど離れており、1つのステップにつき毎年1年でリカバリをしていかないと、彼らには追い付けません。

 ここで1年も無駄にしたくないというのが正直な気持ちです。いい仕事をしたら昇格が結果としてついてくると思って頑張ってきて、実際、ここ数年はそういう働きをしてきたと思っています。子供が大きくなり、夫も理解があることから、深夜残業もいとわずこなしてきました。

 そして、子育て重視の時期に幹部候補の昇格のラインから外れた身としては贅沢な悩みだとは分かっていたものの、今回の件では、もしかしたらそのラインに戻れるかも、という淡い期待を持ち始めていました。

 昇格が見送られたことで、それはあまりに身の丈にあっていない夢だったと、ちゃんとわきまえろと会社から暗に言われた気分になっています。そして、今後の自分の身の振り方や頑張る方向性を見出せずモヤモヤしています。

 僭越ながら、上田さんなりの考え方をお聞かせいただきたいと思いました。私にはもう、幹部を目指す夢は持てないのでしょうか。経営幹部になることだけが目標ではないものの、やはり私にとっての昇格は頑張ったご褒美的な、モチベーションの源泉であることは事実です。

 そうじゃない考え方があるのも分かっています。しかし、この先、いつか来る昇格頭打ちの状況になった時に、ちゃんと仕事を頑張れるか不安です。気持ちの整理をつけないとダメだなと思い始めています。よろしくお願いいたします

(41歳 女性 会社員)

大竹剛(日経ビジネス 編集):育児休暇を経て職場復帰した女性が、思うようなキャリアを描けず、1歳時の息子の前で「どうせ自分は欠陥人間」とつぶやいてしまった。そんな相談が昨年10月にありました。

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 この方の悩みも、その時の悩みと大変、よく似ています。

上田準二(ユニー・ファミリーマートホールディングス相談役):ありましたね、よく覚えていますよ。

大竹:「自分は欠陥人間」のコメント欄を久々にチェックしたら、相談を寄せてくれた方からのお礼のコメントが付いていました。

上田さん、大竹さん、あたたかいアドバイスありがとうございました。ご指摘の通り、となりの芝生ばかりのよいところばかり見て、自分の芝生を守るという意識が欠けていました。

明るく元気に、はつらつと生きる背中を息子に見せてあげるよう意識を変えて頑張ります。

実は急性虫垂炎で11月はじめから中旬まで入院しており、アドバイス読んだのが今日でした。健康で普通に家事ができること、働けることのありがたさを身を以て実感しました。

やっぱり自分は家族のそばにいたい、ものづくりのメーカーで働くのが好きなんだ、という思いも新たにした次第です。

ほかの方のコメントも読んで、自分自身のことが見えていなかったな、恥ずかしいなと思いました。確かに、夫に褒めてほしいというのはあったかもしれません。。。(病気で入院している間、夫なりに感じることがあったようなのでなにも言いませんが)

与えられた仕事をきちんとやりきって、2歳になる息子の誕生日お祝いを買ってあげようと思います。

上田:そうですか。うれしいですね。ぜひ、仕事を楽しむあなたの姿を息子さんにも見せてあげてください。きっと、あなたのことを誇りに思う、すてきな男性に育ちますよ。