
日経ビジネスベーシックについてはこちら
時間が長く、成果や結論がまとまらない非効率会議に不満を抱えるビジネスパーソンに向けて、本コラムは、「最強会議」のあり方を紹介しています。
非効率会議とは正反対である「最強会議」を「最小時間で、最大成果を残す」と定義することに異論を挟む余地はないでしょう。前回記事の「『トランプ大統領と電話会議』なぜダメか」では、安倍首相が短時間でトランプ大統領との会談をまとめ、成果を残したことをその手本として紹介しました。
「3大欠如」の要因は「人」にある
ひるがえって、ビジネスパーソンの現場を見ると、なかなかそうはうまくいっていません。短時間で大きな成果を上げられていません。それは、会議を仕切る議長の3大欠如、すなわち「逆算力の欠如」「ファシリテーションの欠如」「執念の欠如」があるからです。
では、議長を悩ますこれら3大欠如の要因は何でしょうか。私は会議運営に悩みを抱える受講生に向けて講座を展開する中で、それら欠如の要因は、「人」にあることを突き止めました。
最強会議運営のやり方を体系的に学んでも、現場に戻ると会議に参加する人の顔がどうしても浮かんでしまうのです。
「あー、あの人達には通用するのかな。うまくいくかな」
ビジネスパーソンが会議に費やす時間は膨大です。しかし、会議を上手に活用できれば、意思決定が早まり、アイディアがあふれ、参加者のモチベーションを上げることができます。そんな会議を邪魔する「人」は、まさしく「モンスター」です。
その「モンスター」は、3種類に分かれます。受講生に対して与える3大モンスター別の処方箋、いや退治方法をお教えしましょう。3種類の「モンスター」達とはどんな「人」なのでしょうか。
Powered by リゾーム?