必死で良い提案をしているはずなのに、なぜか自分で断られる理由を作ってしまっている――。営業本人が気づかない「失敗を招く営業トーク」にはいろいろなパターンがあります。しかし、自分の言動を客観的に分析するのは難しいため、ほとんどの営業マンはその「地雷」に気づいていません。
このコラムでは、のべ3万人以上の営業マン育成に携わった経験を基に、毎回、具体的に一事例ずつ挙げて改善策を示し、「必ず勝てる営業」へと近づく方法を伝授します。
シリーズ
その営業トーク、ちょっと待った!

完結
10回
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営業は量で決まるのか
「とにかく数と量をこなせ」。若手の営業担当者はこんな言葉を上司から投げかけられます。ここから学ぶことを考えてみましょう。
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“自慢トーク”になっていませんか
営業トークで自社の強さやメリットばかりを語っていませんか。「そんなうまい話はない」と逆に不信感を与えているかも知れません。
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質問が、聞き取りになっていませんか
営業社員が聞いてばかり、話してばかりでは商談が進みません。相手の要望や希望をきちんと聞くことを忘れていませんか。
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話の向こうに相手の表情を読もう
営業の時はつい自社の売り込みに頭が行きがち。ですが相手が興味を示してこそ商談は進む。独りよがりにならずに相手との対話を大切にしよう。
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「ご挨拶だけでも」の売り込み電話
仕事中にかかってくる売り込みの電話。面倒だから切ってしまおうという反応が多いでしょう。ですが、あなたが営業社員だったらどう話しますか。
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「ご連絡します」を信じていいのか
商談の終盤でお客様が「もうちょっと考えてみます」のようなせりふを発するのは、よくあることです。それに対して営業マンも、「かしこまりました。それではご連絡をお待ちしております」と返す場合が多いでしょう。
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“ご両親に挨拶を”が逆効果になる瞬間
キーパーソンというのは得てして非常に忙しく、なかなか会わせていただけません。この、「キーパーソンに会えない問題」は、営業をされている方であえば、必ず一度は直面する悩みでしょう。
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愛の告白に“保険”をかけていないか
提案内容に対して甲乙つけがたい状況であれば、顧客側の購買担当者は「断りやすい方を断る」という行動を取りやすくなります。そして、顧客が断る理由の材料は、実は営業マンが自分自身で作ってしまっていることが多いのです。
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「ご検討状況は?」がダメな理由
顧客にしてみれば、完全にオープンな聞き方をしているので、どんなニュアンスで答えるかをかえって迷ってしまいます。その結果、「この微妙な迷いを表現するのは難しいから、無難なせりふで返しておこう」と考えやすいのです。
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なぜ、30秒たつと値引きしてしまうのか
価格交渉を題材にしたロールプレイをすると、営業マンの研修参加者は、顧客が「高い」と言う前に、営業の方から値下げを提案してきます。その時間も、ほとんどの営業マンが「価格を見て顧客が悩みだしてから30秒後」なのです。
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全8回