依頼主:「・・・数えきれないほどあるっていうことと、タダで手に入る、ということですか?」

 そうです。“売り物になるだけでなく儲かる”のは、“分離前の玉石混交なものがタダで大量に手に入る”。それに対して価値のあるものだけ<分離>すると儲かる。ということです。

依頼主:「なるほど、最初の分析ですと、そのまま適用するヒントにはなりませんでしたが、<#2分離原理>を意識して“サービス利用者と支払いとを<分離>する”、“タダで大量に手に入るものから、価値を<分離>する方法をつくれば儲かる”というヒントであれば、広く応用できそうですし、身の回りからヒントが集められそうです。ありがとうございます!」

 そう、価値を<分離>する方法をつくれば儲かる、いい着眼点です。実はゴールドラッシュ、一番儲けたのは金を採った人ではありません。金を<分離>するたらいを売った人が一番儲かりました。

依頼主:「おお、それはグーグルと何百年もの時を超えて同じですね! 分離される対象の“Webページを作った会社”よりも、そのWebページを<分離するたらい>を提供しているグーグルの方が儲かっている!」

 そうなのです。発明原理を意識すれば、“はるか昔の成功例”と“今の成功例”とをつなぐ、普遍的な成功のポイントが抽出できるのです。と言うことは・・・

依頼主:「自分のキャリアの中で昔に実行したり体験したりした成功例と、今の世の中で成功している例とを対比して、“普遍的な成功のポイント”が抽出できる、ということですね。つまり、経験した成功例が多いほど引き出しが多くなる」

<#22禍転じて福となす>原理はこの連載の<a href="/atcl/skillup/15/284075/062600001/">第2回</a>、<a href="/atcl/skillup/15/284075/071000002/">第3回</a>、<a href="/atcl/skillup/15/284075/072300003/">第4回</a>で紹介しています。新天地に臨む方に、このシンボルを模したお守りを渡したことが何度もあります
<#22禍転じて福となす>原理はこの連載の第2回第3回第4回で紹介しています。新天地に臨む方に、このシンボルを模したお守りを渡したことが何度もあります

 そうです。単なる昔の成功例の話だけを繰り返すと“老害”と呼ばれかねませんが、今も普遍的に成功する話としてポイントを<分離>して必要な時に話したり、Web上に書き残したりできれば、“キャリアのアンチエイジング”を超えて、“キャリアの不老不死”が可能です。その時には、“加齢”という一見、マイナスのものを<#22禍(わざわい)転じて福となす>ことができ、「若い方がいい」ではなく、「年取った方がいい」と相手に言わしめることができるはずです。ぜひ、発明原理に習熟して、いつまでも活躍し続けて下さい。

依頼主:「はい!これからも社会のために自分の経験を活かしつづける道筋が見えてきました。ありがとうございました!」

 今回のまとめです

  • グーグルの成功のうち、広告モデルに関しては“サービス利用者と支払いとを<分離>する”、というノウハウとして考えた方が良い
  • もう1つ、グーグルの成功要因の1つは、Webページという“タダで大量にあるもの”を原料にしたこと。“タダで大量に手に入るものから、価値を<分離>する方法をつくればもうかる”
  • このように既存のビジネスに対し、発明原理を介して分析すると、時を超えて応用して役立つポイントを<分離>できる
  • 発明原理を介していつの時代にも通用する問題解決の勘所を提供できれば、年齢を積み重ねるほどに、その引き出しは増え、必要とされる度合いは高まっていく。

 ちなみに、勘のいい方は、この「枠囲み」もまた、一種の<#2分離原理>を意識しての工夫だということに気付いておられたかもしれません。それは、発明原理が身に付いてきており、普段目にするもので自動的に工夫点を取り入れることができる脳になってきています。これがキャリアのアンチエイジングにつながっています。

 それでは次回もよろしくお願い致します。

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