グーグルを使って“ソリューションビジネス”で検索すると18万8000件。それなりの件数です。
一方、「ソルビズ」で検索すると、わずかに10件。最初の2件は店の名前なので、ソリューションビジネスとは無関係。次の7件はビジネス系の社名やアプリ名提案としての「ソルビズ」、まさに「ソリューションビジネス」の略語提案。ただし、略語提案のみで中身は無しといえます(ある意味、この文章の状態に似てますね)。最後の1件はひたすら機械的にカタカナ4文字を網羅しているページでした。

続いて「ソルビジ」は8件あるものの、先頭は食品安全委員会による、「ソルビジ酸カリウム」。どうも「ソルビン酸カリウム」の誤字の香りがしまようです。そのあとの3件は、日焼けサロンの店名の略。続く2件は「イソソルビジナイトレート」の一部がひっかかったようです。次の1件だけが、「ソリューションビジネス」の略の様子(ソリュビジとは別のメーカーを話題にする匿名掲示板。2006年投稿)。最後の1件はソルビズと同じくカタカナを網羅しているページです。

「ソリュビジ」だと7件で匿名掲示板への記載のみ。ただ、すべて「ソリューションビジネス」の略語として使われています。

「ソリュビズ」に至っては0件でした。

どうやら結論として、「日本にはいまだ、ソリューションビジネスが定着していない」と言ってもよいのではないかと思われます。
ちなみに、ソリューションビジネスよりは後から日本で騒がれ始めた「メタボリックシンドローム」。メタボでの検索結果はなんと1060万件。「メタボリックシンドローム」での検索結果が57万7000件なので、これを抜いても1000万件以上になります。ソリューションビジネスはその定着度において、メタボに完敗していると言えるでしょう。
では、どうすればいいのでしょうか? それは次回以降に紹介していこうと思います。
「ソルビジ」「ソルビズ」「ソリュビジ」「ソリュビズ」――このお悩みをコラムの中で取り上げている間は、それぞれが何件ずつ抽出されるか、掲示していこうと思います。皆様の「4文字つぶやき」が「ソリューションビジネスの明日」を作るかもしれません。今回は以下の結果となりました。
- ソルビズ:10件
- ソルビジ:8件
- ソリュビジ:7件
- ソリュビズ:0件
来週は何が一番多いでしょうか?
今回は以下のことをまとめました。
- <#2 分離原理>は、大きすぎるものから一部を分離・抽出して問題を解決する
- 組織に定着させたい概念の定着度合いを測るには、省略した4文字の発生数を計測する
- どうやら「ソリューションビジネス」は日本には定着していない
ちなみに、毎回行っているこの囲んだ領域に入れたまとめが、一種の<#2 分離原理>と気づいた方は、発明原理観察が身についてきた証拠だと思います。
それでは次回もソリューションビジネスを取り上げます。よろしくお願い致します。
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