これまでこの連載では、発明原理を広くご紹介することを目的に、1回につき1つの発明原理をご説明させていただきました。これから数回は1つの発明原理(<#2分離原理>)を用いてソリューションビジネスを題材に、様々な角度から問題を解決し、発明原理の持つ奥深さを感じていただく予定です。

 さて、ソリューションビジネスという言葉、あらためて連発するには発音しにくい気がしませんか?このあたりが日本でも結局「ソリューションビジネス」がこなれていない証だと思います。

<#2分離原理>の一側面は「抽出」による軽量化

高木芳徳著「<a href="http://tinyurl.com/triz40book" target="_blank">トリーズの発明原理40</a>」より
高木芳徳著「トリーズの発明原理40」より
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 発明原理の<#2分離原理>は前回も説明したように、またの名を「抽出原理」と呼びます。大きすぎるものや混じりけがあるものから「一部を分離・抽出」することで、問題を解決する発明原理です。これから何度かにわたって紹介していきますが、例えば、「長すぎて困る名称」は、「頭文字を抽出して“略語”」にするというのは、知らず知らずのうちに我々が行っている<#2分離原理>による問題解決です。

 例えば私の古巣である「International Business Machines」をIBMと略したり、「東日本旅客鉄道株式会社」だと長いので「JR東日本」、関東圏ならさらにJRと略したりしているのが「身近な問題解決」です。

 TRIZ(トリーズ)という名称も、正式名称(ロシア語)の「ティオリア(理論)リシェニア(解決)イズブレタチェルスキフ(発明)ザダチェ(問題)」から、その頭文字を4文字<分離>したものです。

  • Теория ティオリア(理論)
  • Решеня リシェニア(解決)
  • Изобретательских イズブレタチェルスキフ(発明)
  • Задач ザダチェ(問題)

 ただ、元がロシア文字なので、トリーズの由来を説明するのにいつも困るのですが(苦笑)

外来概念の消化は分離された「4拍略語」で測る

 さて、外来語というものは、そのままカタカナですと、日本人の感覚的には多くの場合「長すぎ」ます。そこで大抵<分離>されて「略語化」されます。

 外来語の集まりでやってきた外来の概念が「日本人が消化できた否か」は、「4拍化(4音節化・4文字化)」したかが、1つの目安だと私は考えています。

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