発明シンボルでデジタルを表す

高木芳徳著「<a href="http://tinyurl.com/triz40book" target="_blank">トリーズの発明原理40</a>」より
高木芳徳著「トリーズの発明原理40」より

 そんなメカニズム代替原理の発明シンボルは図のようにZ状の2と、離した8で表されます。メカニズム代替原理の肝は「非接触な構造にする」ことですので、これを「離した8」で示しています。

 そしてもう1つ、Zの方は切り離すと三本の縦棒、つまり111となります。並べると11100。実はこれ、二進法で28を表しています(16+8+4+0+0)。機械的なものを、デジタルにしてしまうメカニズム代替原理のことを示しているわけです。

 例えば、LPレコードは、レコード盤と針という「メカニカルな機構」によって音を読みだしていました。一方、CD(やDVD)は、音楽データを0/1のデジタルにして記録することにより、レーザー光線という「機械的には接触していない」方法で読みだしています。これもまた、LPに比べると(音質の好みは分かれるかもしれませんが)耐久性という意味ではCD以降の方が圧倒的に優れています。

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