こうした状況に直面した場合、「部下の状況は千差万別なので状況に合わせた柔軟な対応をしてください」と漠然とした指示をする研修を実施したとしても効果は期待できません。そして、そうした研修を繰り返せば繰り返すほど、「頭では分かったけれど、どうすればよいのだろうか?」という声が高まることは当然でしょう。

 そうした声に対して、「それはマネジャーが考えることです、人事や研修部門の役割ではありません」と言い返されれば、「もう、うちの人事や研修部門には頼まない!」という諦念が広がることは火を見るよりも明らかです。では、これらのスキルを身につける方法があるのでしょうか。実はあるのです。

分解スキル・反復演習で体得

 その方法とは、自身と部下、そして顧客のそれぞれのモチベーションファクターの見極め方、モチベーションファクターに応じたマネジメント話法や営業話法、チームメンバーの選定方法など、分解したパーツスキルに区分して、反復演習する方法です。パーツスキルごとに、この順番で、それぞれ最低10分から長くても数十分程度で、着実に体得できるのです。

 私は、わが国のビジネスパーソンが、モチベーションファクターに基づくマネジメント手法を駆使するようになることこそが、経営者と従業員、上司と部下、本社と現場の断絶を解消し、マネジメント力を飛躍的に高めると確信しています。これらのスキルは「日経ビジネス」主催のリーダーシップ・セミナーで余すところなく公開し、参加された方々に体得していただいています。

 26日に掲載する予定の次回では、このモチベーションファクターに基づくマネジメントを通じて、組織やチームがどのように変化するか、具体的に紹介したいと思います。

 本記事でご紹介した「課題解決力と合意形成力を向上させる16のスキル」を体験しながら身に付けていただくセミナーを10月15日(土)に開催いたします。演習は、講師が20年来にわたり開発し、100社以上に対して展開してきたプログラムが基になっており、効果は実証済みです。ぜひ、この機会にご受講いただくことお勧めいたします。
リーダーシップ・トレーニング」(10月15日 東京開催)