年度初めに当たり、部下と目標設定のための面談を実施したり、予定したりしている人も多いのではないでしょうか。人事部長時代に相談をされた内容や、目標設定面談の話法演習の事例を踏まえると、目標設定面談で、上司が決して口に出してはならない、部下との信頼関係を台無しにするフレーズがあることが分かってきました。

なぜ、口に出してはいけないのか?

 そのフレーズとは、次の通りです。
●この目標は、会社の決定事項だ
●みんな、この目標でやっている
●私ではなく、上(人事)が決めた目標だ
●文句があるなら、上(人事)に言え
●できないならば、そう評価するしかない

 演習で参加者がよく使う話法例ですので、実際のビジネスの場面でもこうしたフレーズに直面している人が多いのではないでしょうか。中には、「これらのことは、いずれも事実ではないか。なぜ、決して口に出してはいけないのか」と感じた人もいるでしょう。

 確かに、目標の決定者は会社ですし、大多数の人はその目標に従って取り組んでいるかもしれません。最終的にその上司ではなく、さらに上位層や人事部が決めているし、「決定者に言ってくれ」と言いたくなる気持ちも分からなくはありません。できなければ評価が下がるということも、嘘ではありません。

 だから、「このようなフレーズを出して何が悪いのだ」と疑問を持つ人もいるでしょうし、その結果、そのようなフレーズが蔓延しているのでしょう。