北欧デザインに決定

 数カ月にわたって会議を重ね、中古マンションの1室を買い取って、北欧風のデザインにリノベーションし、販売することが決まった。ブランド名は北欧をイメージした「REFORCO.(リフォルコ.)」だ。

 「ネーミングやロゴなどは、互いに案を出し合い、投票して決めます。早いと2週間、長くても1カ月の間で、ブランドのビジョンやデザインのルールを決めました」(企画を担当した加藤瑞紀さん)。統一感を出すため、ロゴの使い方などをまとめた「ガイドライン」も作成した。これを基に、北欧調のホームページや名刺、クリアファイルなどの関連グッズをデザインした。「ガイドラインがあれば、チーム全員が読み返せるし、新入社員も勉強できます」。現在もメンバーが気付いたことを随時加え、ノウハウを集約している。

 当初は社内で、「北欧風だけに絞って大丈夫なの?」「お洒落すぎないか?」などコンセプトやデザインを疑問視する声が社内で聞かれたという。「私たちが見ているのは、会社の未来。だからこそ、今度入ってくる社員たちや、次世代に受け入れられるデザインが必要だと説得してきました」(加藤さん)。

 リノベーションした物件の見学会には折り込みチラシを見た客が殺到。内覧後、その場で孫のために購入を決定した祖父母もいる。作れば作るほど売れ、いつしか会社全体の目の色が変わっていった。

 ブランドづくりのノウハウを習得した社員たちは、REFORCO.に次ぐ新たな事業も立ち上げた。若手社員のやる気が膨らみ、快進撃の原動力となっている。

タカヤの新規ブランド「REFORCO.」の中心となって企画・運営・デザインを進めた加藤瑞紀さん(右)と森居綾那さん