「斉藤レシオ」で大底を見極める

1月中旬の急落には巻き込まれなかったんですね。

 傷は浅かったんですが、そこから全く相場に入れない。高値を抜きそうな株を買ってみては損切りの繰り返しです。相場のボラティリティー(変動率)が高いと、ほとんどの銘柄が連動する。これでは個別株投資をやる意味がありません。あんまり相場に入れないものだから、しばらく旅に出ようと本気で思いました(笑)。

何も買わなかった?

 2月12日に日経平均が大底をつけた日は買いました。この日の朝は、普段ほとんど動かないような優待株が何銘柄もストップ安の気配を付けていて、明らかにおかしいと思ったんです。海帆(東マ・3133)サニーサイドアップ(JQ・2180)など数銘柄を買いました。

相場の大底をどうやって判断していますか。

 相場が底入れするには、「スピード」が重要だと思うんです。だらだら下げ続けている場合、騰落レシオなどの指標は下げ過ぎの判定になるけど、ピンポイントの底が分かりにくい。

 その意味で、私が参考にしているのは、「斉藤レシオ」です。システムトレーダーの斉藤正章さんの手法を参考にした指標で、短期的に売られ過ぎている銘柄に買いサインが出ます。そして、この買いサインの銘柄が急増すると、全体が底打ちするんです。実際に2月12日は数十銘柄に買いサインが出て、大底が近いと分かりました。

今後の方針は。

 相場が落ち着けば売買しようと思いますが、あまり強気にはなれません。実は、今年の1~2月の日経平均の値動きは、リーマン・ショックがあった08年初に酷似しているんです(下)。秋口に何かあるかもしれない、と頭の片隅に入れつつ慎重にトレードします。

● 16年は「異常現象」多発 で 撤退を決意
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(『日経マネー』2016年5月号の記事を再構成しました)

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